規則正しい生活をするためには、1日3回きちんとバランスのよい食事をすることと、充分な睡眠をとることが大切です。特に食事においては、毎朝朝食をとることが、スムーズな排泄のリズムをつくるうえで欠かせません。仕事の都合などで難しい日もあると思いますが、可能な限り同じ時間に朝食をとって排泄のリズムを崩さないように心がけましょう。
睡眠時間が足りないと、集中力の低下や疲労に結びつくだけでなく、さまざまな病気にかかるリスクが高まります。睡眠時間を充分に確保することで、体調を整えていきましょう。
“便秘と排尿トラブル”というと、関係性がないと思われがちですが、実は間接的にさまざまな影響を及ぼします。まず便秘になると、直腸にたまった便が膀胱を圧迫し、排尿障害が悪化しやすくなります。
排尿トラブルを避けるためにも、便秘にならないように食生活の乱れや運動不足などを見直し、規則正しい生活を心がけることが重要です。
便通がよくなると、それに伴って排尿もスムーズになる効果が期待できます。そこで、便秘の予防効果が期待できる食物繊維や乳酸菌を積極的に摂取するとよいでしょう。
一方、辛いものや脂質などをとりすぎると便秘につながる可能性があるため、食事の際に気をつけるようにしましょう。
スクワットやウォーキングなどの適度な運動は気分転換になるだけでなく、汗として水分を体外に出す役割も果たします。なお、夜間のトイレが心配な方は適度な運動で疲労を感じると、しっかりと眠れる効果が期待できるでしょう。
トイレが心配で水分をとるのを控えてしまう方もいらっしゃるでしょう。しかし、適度に水分を摂取しないと脱水症や尿路感染症、尿路結石などの要因になる恐れがあります。夜間頻尿が不安な方は就寝前の水分を控え、日中はきちんと水分をとるよう心がけましょう。
前立腺肥大症の方は、大量にアルコールを飲むと急激に症状が悪化し、尿閉(膀胱から正常に尿が出せなくなってしまうこと)を起こしてしまうことがあります。そのため、前立腺肥大症の方が飲酒する際は“適量”を心がけましょう。健康な方の場合も、アルコールの飲み過ぎには注意することが大事です。
外出先でトイレが見つからないことや、会議中などで途中離席が難しいときなどトイレを我慢しなければならない場面があるでしょう。ただし、あまり長い間膀胱に尿をためていると、細菌が繁殖してしまい感染を起こしやすくなる恐れがあるため注意が必要です。
長時間座ったままの状態でいると、前立腺肥大症の症状が悪化してしまうことがあります。デスクワークなどで一日中座ったまま仕事をする方は、定期的にストレッチをするなどして意識的に体を動かすようにしましょう。
また、排尿トラブルの対策の1つとして、下半身を冷やさないようすることも効果があると考えられています。