治療に関する情報

過活動膀胱(OAB)の精密検査

排尿に関わる症状があっても、「恥ずかしい」「年だから仕方がない」などを理由に病院やクリニックで診断や治療を受けることなく、我慢したまま生活している人も多いようです。排尿に関連する症状は、診断を受けて適切に治療すれば改善する場合もあります。また、早めに治療を受ければ、症状の悪化を防ぐことができます。排尿に関わる症状にお悩みの方は、医療機関を早めに受診し、適切な治療を受けることをおすすめします。

ここでは、過活動膀胱を中心とした医療機関での診断についてご紹介します。

さらに詳しく調べる検査

簡易的な検査では診断ができない場合には、さらに詳しく調べるために精密検査を行うことがあります。

(1)尿流測定

測定装置のついたトイレに排尿することで、以下のようなことを調べる検査です。

・1回の排尿時間
・尿量
・尿の勢い
・排尿パターン
など

(2)パッドテスト

尿取りパッドを装着後に決められた時間で特定の動作を行い、パッドにもれた尿の量を測る検査です。

(3)ストレステスト

咳をしたりいきんだりした際の尿のもれを調べる検査です。

(4)膀胱内圧測定

尿道からカテーテル(細い管)を挿入し、そこから膀胱に水を注入して排尿してもらうことで、膀胱の伸び縮みが正常に行われるかを調べる検査です。

(5)膀胱尿道鏡検査

尿道から膀胱に向けて内視鏡を挿入し、膀胱や尿道の様子を調べる検査です。

(6)X線検査(尿路造影)

静脈から造影剤を注入し、膀胱や尿道の様子をX線で撮影する検査です。注射された造影剤が尿として排泄される様子を確認することができます。

セルフチェックシート
実際に医療機関で使うチェックシートです。質問は4問なので、わずかな時間で結果がご覧いただけます。
病院検索
病院を調べることができます。気になる症状のある方は、チェックシートとあわせて、相談してみましょう。
※ご利用には、Medical Noteへの会員登録が必要です
病気に関する情報
トイレの回数が増えたら過活動膀胱の可能性も考えられます。まずは病気を知ることが大切です。
お役立ち情報
過活動膀胱の症状をよくするために普段からできることや知っておきたい用語などをご覧いただけます。
トイレのお悩み相談室
トイレの悩み、正しい理解と適切な治療で、元気な生活を取り戻しましょう。知ることが、解決への一歩です。
監修:日本大学医学部 板橋病院 髙橋 悟 先生