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排尿障害・泌尿器科関連の用語集 アルファベット

専門用語の理解は、診察中の医師との会話や病気の専門書を読むうえで欠かせません。ここでは、排尿トラブルに関する診察で使用されることの多い専門用語について解説します。

アルファベット

α₁アドレナリン受容体遮断薬:あるふぁわんあどれなりんじゅようたいしゃだんやく

主に前立腺肥大症の治療に用いられる薬の1つ。自律神経から命令を受けて排尿をコントロールするα1アドレナリン受容体のはたらきを抑え、前立腺や尿道の筋肉の緊張を和らげることで排尿困難を改善する効果があります。また、前立腺肥大症に伴う過活動膀胱の症状にも効果が期待できます。副作用として、めまいや頭痛、鼻づまりなどが現れることがあります。

β₃アドレナリン受容体作動薬:べーたすりーあどれなりんじゅようたいさどうやく

過活動膀胱の治療に用いられる薬の1つ。膀胱の弛緩に関連するβ₃アドレナリン受容体に作用し、膀胱平滑筋の緊張を和らげることで膀胱に尿を蓄える機能を高め、頻尿や切迫性尿失禁などの症状を改善する効果があります。心血管障害を持つ方へ用いるときは、心拍数が増加する可能性があるといわれています。

PSA(前立腺特異抗原):ぴーえすえー

前立腺の上皮細胞で産生されるたんぱく質で、射精後の精液を液状化するはたらきがあります。PSAの一部は、前立腺を有する男性の血中に存在し、加齢とともに高い値を示していく傾向があります。一般的にPSAの基準値は0~4ng/mLとされていますが、年齢により基準値を下げることもあります。

血中のPSAの値は、前立腺がんがある場合に上昇するため、前立腺がんの診断の指標の1つとなります。また、予後の判定や経過観察の指標としても役立ちます。

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