専門用語の理解は、診察中の医師との会話や病気の専門書を読むうえで欠かせません。ここでは、排尿トラブルに関する診察で使用されることの多い専門用語について解説します。
検査や治療に用いられる医療用の細い管。うまく排尿できない場合に、尿道からカテーテルを挿入して、たまっている尿を体外に出すのに使用されます。
年齢を重ねることによって、臓器や骨、筋肉などが衰える現象。
似たような症状を起こす複数の病気から特定の病気であることを絞り込むために行う診断。
体内に投与した放射性物質から放出されるガンマ線を測定して画像にする装置。
立ち上がったときに、急激に血圧が低下してしまい生じるめまいや立ちくらみのこと。自律神経機能障害・糖尿病・循環血液量の低下・服用している薬などが原因として挙げられます。
尿道炎の原因の1つとなる病原体。性行為によって感染し、自覚症状がない場合もありますが、男性では尿道のかゆみや分泌物が、女性では排尿時の痛みや膣から膿が出るなどの症状が現れます。
結核を引き起こす細菌。肺に感染することが多いですが、ほかの臓器や骨、関節などに感染することもあります。
血液が混じっている尿のこと。目で見て尿が赤く染まって見える場合は肉眼的血尿、顕微鏡で見ないと血尿と判断できない場合は顕微鏡的血尿と区分されます。
血圧を下げることで高血圧を治療する薬。利尿薬、β遮断薬、カルシウム拮抗薬など多くの種類があります。特に利尿薬は腎臓に作用して塩分や水分を体外に出し、血圧を下げるはたらきのある薬であるため、頻尿や尿失禁(尿もれ)の原因となることがあります。
自律神経は交感神経系と副交感神経系からなっていますが、交感神経は活動しているときにはたらきます。膀胱や前立腺では主に尿をためるはたらきを担っています。
細菌感染症の治療に用いる薬。膀胱炎や尿道炎の治療でも原因となっている菌を殺すために使用されています。
比較的悪性度の低い腺がん。
尿道や肛門の収縮に関する筋肉群。骨盤底筋が脆弱化すると、腹圧がかかったときに尿もれが起きやすくなります。