専門用語の理解は、診察中の医師との会話や病気の専門書を読むうえで欠かせません。ここでは、排尿トラブルに関する診察で使用されることの多い専門用語について解説します。
先端にカメラがついた細長い管を体の中に入れて臓器の中を観察し、診断や治療を行う機器。泌尿器科では、尿道から挿入して尿道や膀胱内を観察するのに用いられます。
尿は通常時は弱酸性ですが、食事や運動などの影響を受けてpH(酸性・アルカリ性)が多少変動します。ただし、アルカリ性を示した場合には慢性尿路感染症の可能性もあります。
自分の意思とは関係なく尿がもれてしまう状態。尿もれのこと。
試験紙によって血尿を簡易的に検出する方法。ただし、赤血球が混じっていない場合にも陽性になることがあるため、陽性となった場合には追加で検査が必要となります。
尿の中に出ているたんぱく質のこと。たんぱく質は正常でも尿中にわずかに含まれますが、尿検査で尿たんぱくが陽性だった場合には腎臓病の恐れがあります。
尿を遠心分離させ、尿中に含まれる成分を顕微鏡で詳しく調べる検査。
尿の中に出ているブドウ糖のこと。尿検査で尿糖が陽性でも糖尿病でないこともあるため、血糖値などを調べる必要があります。
腎臓・尿管・膀胱・尿道といった尿の通り道である尿路に起きる感染症。尿道から侵入した大腸菌などの細菌が、尿路のどこかで増殖して炎症を起こすことで生じます。炎症が起きた場所が膀胱であれば膀胱炎、尿道であれば尿道炎と呼ばれます。
腎臓・尿管・膀胱・尿道という尿の通り道(尿路)に結石が発生する病気。結石の場所によって腎結石、尿管結石、膀胱結石、尿道結石と呼ばれます。症状が出ないこともありますが、痛みや頻尿、血尿などの症状が現れる場合もあります。
大脳の下に垂れ下がるように位置する臓器で、成長ホルモン・副腎皮質刺激ホルモン・甲状腺刺激ホルモン・抗利尿ホルモンなどを分泌し、体の機能を調整するはたらきを担っています。