専門用語の理解は、診察中の医師との会話や病気の専門書を読むうえで欠かせません。ここでは、排尿トラブルに関する診察で使用されることの多い専門用語について解説します。
筋がもろくなったり、筋の緊張性が弱まったりすることで起こる極めて可動機能が弱い状態。
うまく排尿することができない場合に、自分自身あるいは家族の手によって専用のカテーテル(細い管)を尿道へ挿入し、尿を出すこと。
がん細胞が産生する特異的な物質のことで、がんの診断に用いられます。この物質の測定が、がんの早期発見、治療効果や予後の判定などにつながります。それぞれのがんに特異的な腫瘍マーカーがあり、がんを疑う目安となる値が定められています。
排尿や蓄尿をつかさどる神経の1つ。活動しているときにはたらく交感神経とリラックスしているときにはたらく副交感神経に分けられます。内臓や血管、分泌腺など全身に分布し、呼吸、消化、吸収、分泌、循環、排泄と生殖作用などの調節を担っており、自分の意思とは関係なくはたらきます。
悩みや精神的なショックなどが原因であること。
精神的な要因が関係して起こる病気。
薬物治療や手術などのように物理的に治療するのではなく、精神的な影響力を用いて行う治療法。 カウンセリングや自律訓練などがあります。
性器の発達や機能維持、第二次性徴の発現と生殖機能などをつかさどるホルモンであり、生殖器および副腎皮質から分泌されます。 男性ではテストステロン、女性ではエストラジオールなどがあります。
前立腺の上皮細胞で産生されるたんぱく質で、射精後の精液を液状化するはたらきがあります。PSAの一部は、前立腺を有する男性の血中に存在し、加齢とともに高い値を示していく傾向があります。一般的にPSAの基準値は0~4ng/mLとされていますが、年齢により基準値を下げることもあります。
血中のPSAの値は、前立腺がんがある場合に上昇するため、前立腺がんの診断の指標の1つとなります。また、予後の判定や経過観察の指標としても役立ちます。
単純X線写真では確認できない臓器や部位をより見やすくするため、あるいは異常のある組織と正常組織との区別をより明確にするために用いる薬。