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Prostate
前立腺炎
前立腺炎とは、前立腺という男性の尿道のまわりにある組織が何らかの原因で炎症を起こす病気です。前立腺炎は、急性のものか慢性のものか、細菌感染によるものか感染以外によるものかで分類されます。尿道を取...
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前立腺

前立腺炎ぜんりつせんえん

更新日時: 2017 年 04 月 25 日【更新履歴
更新履歴
2017 年 04 月 25 日
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概要

前立腺炎とは、前立腺という男性の尿道のまわりにある組織が何らかの原因で炎症を起こす病気です。前立腺炎は、急性のものか慢性のものか、細菌感染によるものか感染以外によるものかで分類されます。尿道を取り囲む組織に炎症が及ぶため、炎症による激しい痛みだけでなく、尿に関わるさまざまな症状が生じることがあります。

原因

前立腺炎には、細菌の感染により起こる細菌性のものと、それ以外の非細菌性のものがあります。

細菌性前立腺炎

細菌性前立腺炎には、急性のものと慢性のものがあり、原因菌として、消化管や肛門にたくさん寄生している大腸菌などの腸内細菌や、性感染症で問題となるクラミジアなどの細菌が挙げられます。 

非細菌性前立腺炎

非細菌性前立腺炎には、炎症性のものと非炎症性のものがあります。炎症性のものについては、自己免疫疾患(自分の正常な細胞や組織に対して誤って抗体が作られ攻撃されてしまう病気)の一部でみられることがあります。

非炎症性のものについては、まだ不明な点が多くあります。排尿を調節する筋肉や神経の協調運動が不十分で前立腺へ尿が逆流することから発症にいたることや、骨盤内の前立腺の感覚を支配する神経が異常に活発となることで慢性の痛みが生じることなどが考えられています。

症状

前立腺炎の症状は、原因や発症様式によって異なりますが、典型的には尿路を刺激される症状や会陰部のあたりの痛み(排尿時痛)があります。

尿路の刺激症状には、おしっこが近い(頻尿)、突然尿意をもよおし我慢できない(尿意切迫)、尿の出がよくない(閉塞→尿勢低下)、排尿の直後なのにまだたまっている感じがする(残尿感)などがあります。また、会陰部のあたりの痛みだけでなく、陰茎の先端、腰部、精巣に痛みを感じることがあります。射精痛がみられることもあります。

さらに、急性の細菌性前立腺炎では、感染による炎症の症状が全身に現れて、高熱やふるえ、だるさなどがみられることがあります。慢性の前立腺炎では、前立腺の痛みや射精痛、さらに会陰部の不快感などが劇的ではないけれども慢性的にみられます。一方、いわゆる前立腺炎の症状がみられずに偶然発見されることがあり、その場合、無症候性炎症性前立腺炎と呼ばれます。

検査・診断

前立腺炎の診断では、問診で会陰部の痛みや尿路の刺激症状がみられることを確認した後、前立腺の診察と尿検査を行うことが原則です。前立腺の診察では、肛門から指を入れて前立腺の触診を行います(直腸診)。前立腺には圧痛と炎症によるむくみやかたさがみられます。

ただし、急性の細菌性前立腺炎が疑われる場合には、菌を血液中にばらまく危険性があるため前立腺を強く圧迫することはしません。また、腹部超音波検査やCT検査などの画像検査を行い、前立腺の大きさや形状、周囲の炎症性変化を確認します。

治療

前立腺炎の治療は、原因により異なります。

細菌性の場合、原因菌に効く抗生物質を投与しながら全身状態を改善させます。非細菌性の場合、神経刺激療法や抗不安薬、前立腺マッサージなどいろいろなアプローチを行います。そのほか、症状を和らげるための鎮痛薬や尿を出しやすくするための薬を用いたり、温熱療法などの治療を行ったりすることもあります。

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