ぜんくじんつう

前駆陣痛

最終更新日:
2018年07月06日
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2018/07/06
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概要

前駆陣痛とは、出産に当たり実際に感じられる陣痛とは異なり、妊娠中期から後期にかけて自覚されるようになる、分娩に至るほどではない陣痛に類似した痛みのことです。

前駆陣痛は、子宮の筋肉が収縮することを原因として引き起こされ、お腹の張りや痛みとして自覚されます。正常の妊娠経過でも生じる反応であるため過度に心配をする必要はありません。

原因

前駆陣痛は、子宮の筋肉が収縮することを原因として引き起こされます。前駆陣痛が生じる原因は完全には明らかにされていませんが、収縮を誘発する因子がいくつか知られており、下記のような場合に前駆陣痛が生じやすいと考えられています。

  • 妊婦さんがとても活動的に動いたとき
  • 膀胱内におしっこが多く蓄積されているとき
  • 性交渉のあと
  • 脱水傾向にあるとき

など

こうした状況では胎児にストレスがかかりやすく、胎児への血流を保つために、子宮が収縮・弛緩し血液の調整をしている状況であるともいえます。また妊娠後期にさしかかると、こうした前駆陣痛は出産にむけての準備を表現しているともいえます。

症状

前駆陣痛は、お腹の張りや痛みとして自覚されます。前駆陣痛の痛みは本格的な陣痛と比べるとそれほど強くありません。陣痛の痛みは時間経過とともに増強しますが、前駆陣痛のそれは同じ程度に留まり、どんどんと強くなることは基本的にはありません。

また、前駆陣痛の痛みはお腹の一部分であることが多いですが、陣痛の場合は痛みの場所がより広範囲であることがあります。

陣痛の痛みは2分程度続きますが、前駆陣痛はそれよりも短いです。前駆陣痛の生じるタイミングも不規則であり、陣痛のように定期的に数分おきに生じるものでもありません。また、前駆陣痛は安静を保っていると次第におさまります。

検査・診断

前駆陣痛では、特に検査を行うことはありませんが、胎児心拍数陣痛図を実施することはあります。本格的な陣痛であるのか、前駆陣痛であるのかの判断を行うことは重要です。

持続時間が長い、痛みがどんどんと増強する、痛みの持続時間が長いなどの症状がある際には、本格的な陣痛の可能性があります。その際には、出産に向けて子宮収縮や胎児心拍のモニタリング、子宮口の状態の評価などが行われます。

治療

前駆陣痛を感じることそのものは、正常の妊娠経過でも生じる反応であるため過度に心配をする必要はありません。

前駆陣痛は、活動度が高いとき、おしっこが溜まっているとき、脱水気味であるときなどに生じやすいです。そのため、リラックスして安静を保つこと、水分摂取を心がけること、などで前駆陣痛に対処することが大切です。

受診が必要な場合

本格的な陣痛につながりそうなときには病院を受診することが必要です。また、膣からの出血があるとき、破水を思わせる液体の流出があるときなどにも受診が必要です。 普段の妊婦健診を通して担当の先生とどのようなタイミングで連絡を取るべきか、といったことを事前に相談しておくことが大切です。

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