きゅうせいえしせいかいようせいしにくえん

急性壊死性潰瘍性歯肉炎

最終更新日:
2018年10月16日
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2018/10/16
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概要

急性壊死性潰瘍性歯肉炎とは、歯肉の壊死と潰瘍形成を特徴とする歯肉炎で、痛みや出血、悪臭などを伴います。また発熱、頸部リンパ節の腫れ、倦怠感などの全身の症状も伴うことがあります。

喫煙者や体力の落ちた方、ストレス下にある方において生じることが多い疾患です。

治療の際には、口腔内の清潔を保つことや炎症を抑えるための処置が必要となることに加えて、基盤に存在する誘発因子に対しての治療介入も重要となります。

原因

急性壊死性潰瘍性歯肉炎の原因は解明されていませんが、口の中の正常細菌叢(さいきんそう)をはじめとした、さまざまな細菌が炎症反応を引き起こすことで発症するといわれています。その他、口腔内の清潔が保てない状況や栄養不良の状態、精神的・肉体的なストレスなどによって発症するともいわれています。また、喫煙習慣がある方も発症リスクが高いです。

こうした誘発因子と関係して、エイズの発症者や免疫抑制剤を使用している患者さんに発症することもあります。

急性壊死性潰瘍性歯肉炎が初発症状となって、エイズウイルス感染がわかることもあります。

症状

急性壊死性潰瘍性歯肉炎を発症すると、歯肉の壊死と潰瘍形成によって、局所の強い痛みや出血、強い口臭などの症状が現れます。このような症状によって、食べたり話したりすることが困難になり、日常生活に支障をきたすこともあります。

また、全身の症状として発熱や頸部リンパ節の腫れ、倦怠感などが生じることもあります。

検査・診断

急性壊死性潰瘍性歯肉炎は、その特徴的な歯肉の潰瘍、壊死などの口腔内の所見を詳細に観察することで診断されます。

そのほかの細菌感染症やウイルス感染症が疑われる場合には、口腔内の細菌培養検査や血液検査などが行われることがあります。

病歴やその他の症状からエイズの発症が疑われる際には、エイズウイルス感染について血液検査が行われます。

治療

急性壊死性潰瘍性歯肉炎の治療では、歯肉の痛みが強いことから柔らかめの歯ブラシ・スポンジブラシを用いた口腔清掃、うがい薬を用いた含嗽(がんそう)(うがい)を行います。全身および局所に対する抗菌療法、痛みに対する鎮痛剤の投与を行うこともあります。栄養の改善と十分な安静、睡眠による体力の回復も必要です。さらにストレスの軽減、喫煙者であれば禁煙を心がけることなどが挙げられます。

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