りじょうきんしょうこうぐん

梨状筋症候群

最終更新日:
2019年01月23日
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2019/01/23
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概要

梨状筋症候群(りじょうきんしょうこうぐん)とは、お尻にある梨状筋に坐骨神経が圧迫されることで痛みやしびれを生じる病気です。トイレに座る、長時間自転車に座るなどの行為で坐骨神経に負荷がかかり、症状が誘発されます。

梨状筋症候群は、主に身体所見から診断され、治療は安静やストレッチなどの保存的治療が基本です。場合によっては手術が行われることもあります。

原因

梨状筋症候群は、梨状筋によって坐骨神経が圧迫されることで起こります。梨状筋は本来やわらかい筋肉ですが、何らかの原因で負担がかかって硬くなると、坐骨神経に影響を与えることがあります。

梨状筋症候群では、スポーツや運転での長時間の座位など、お尻に負荷がかかる状況で、症状が現れたり悪化したりすることがあります。

症状

坐骨神経が支配するお尻、太もも、ふくらはぎにかけて、痛みやしびれなどの症状がみられます。持続するチクチクとした痛みが代表的です。梨状筋が、コリコリと触れることもあります。

また、原因の項目で記載したように、症状はお尻に負担がかかる状況で増悪する傾向があります。たとえば、長時間座ることを強いられる運転中、ゴルフなどが挙げられます。

検査・診断

梨状筋症候群では、問診にて、痛みやしびれがどの範囲にみられるのか、どのような行為に伴って症状が増悪する傾向があるのかなどを確認します。

また、身体診察にて、股関節に一定の運動負荷をかけることで痛みやしびれが生じるかどうかなどを詳細に評価していきます。

ほかの病気と区別するために、レントゲン写真やCT検査、MRI検査といった画像検査を行うこともあります。

治療

梨状筋への負担を軽減し、症状を緩和させるために梨状筋ストレッチで効果が期待できます。また、症状を悪化させる動作を控えるようにします。

痛みやしびれに対して鎮痛剤やステロイドなどの薬剤が用いられることもあります。薬剤には、内服薬や注射薬などがあります。症状が強いときには、梨状筋ブロック(皮膚の上から梨状筋へ注射をする治療)を行うことがあります。

上記のような治療で改善しない場合には、原因となっている梨状筋に対して、手術が行われることもあります。坐骨神経の障害がどの程度生じているのかを慎重に判断しながら、手術適応が判断されます。手術が必要になることは、それほど多くはありません。

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