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白板症
白板症とは、口の粘膜が白色に変化する病変を指します。見た目の変化を生じるのみであり必ずしも痛みを伴う訳ではなく、他人から指摘されて初めてそれと判ることも多いです。 ただし、白板症はがんの一...
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口・のど

白板症(はくばんしょう)

更新日時: 2017 年 04 月 25 日【更新履歴
更新履歴
2017 年 04 月 25 日
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概要

白板症とは、口の粘膜が白色に変化する病変を指します。見た目の変化を生じるのみであり必ずしも痛みを伴う訳ではなく、他人から指摘されて初めてそれと判ることも多いです。

ただし、白板症はがんの一歩手前の病変として認識することは重要であり、慎重な対応が求められます。噛み合わせの合わない入れ歯による慢性的な粘膜への刺激や喫煙習慣が誘因となって白板症が生じていることもあるため、原因の除去を図ることは重要です。また、がんが生じる前の対応として、外科的に摘出を行うこともあります。治療介入をするかどうかの決定や白板症の再発を観察するためにも、定期的なフォローアップが重要であると言えます。

より詳しい情報は、記事①記事②をご覧ください

原因

白板症は、口腔がんの前段階の病変として重要であり、粘膜が角化を起こすことで生じます。組織学的により詳細に評価すると、「異形成」と呼ばれる変化を起こしており正常の粘膜とは異なる様式を呈することになります。異形成の程度によって、軽度、中等度、高度の三段階に分類され、一般的に上皮性異形成の程度が高いものはがん化しやすいと言われています。

白板症の原因として局所的には喫煙、不適合な義歯や歯の修復物による慢性機械的刺激、全身的にはビタミンAの不足などが言われていますが、はっきりとした原因はわかっていません。さらに白板症を発症しやすい年代が40歳以降であり、女性より男性の方が発症しやすです。これは、男性が喫煙習慣を有している方が多いことが要因として考えられます。

がんの前段階として重要な拍半焼ですが、一般的に経過観察期間が長くなるとがん化するリスクも高くなるといわれています。さらに、部位や見た目の変化の違いによってもがん化のリスクは異なっており、舌の側面に生じる白斑や、均一感に乏しい白板の方ががんのリスクが高まると考えられています。

より詳しい情報は、記事①記事②をご覧ください

症状

白板症は、歯肉や舌縁(舌の側面)に多く、次いで頬粘膜、口蓋、口唇、口底に認めます。上皮が過角化を認め肥厚したことで、粘膜表面に板状や斑状の白色病変を形成します。周囲粘膜との境界は比較的明瞭です。また、病変の一部に紅斑やびらん、潰瘍などを伴うこともあります。

外観上の変化を呈する白板症ですが、自発痛や接触痛といった痛みなどの自覚症状を伴うことは少ないです。そのため、むし歯の治療で歯科医院を受診した際や歯科検診や口腔癌検診で指摘されてはじめて気がつく患者さんもいます。

白板症を放置すると口腔がんを発症することもあります。この場合には痛みや口臭の悪化、出血などの症状が出現します。病気が進行すると、首のリンパ節の腫れなどを伴うようになります。

より詳しい情報は、記事①記事②をご覧ください

検査・診断

診察による臨床所見のみでは他の疾患との鑑別は十分とはいえず、病変から組織を一部採取して病理組織検査を行う生検を実施し、臨床所見と病理組織学的所見を併せて診断する必要があります。特に重要な観点は、がん化を起こしている部位がないかどうかです。がんを呈している部位がある場合には、粘膜のどの程度深くまで進行しているかを確認することもありますし、他の部位への転移状況を確認するために超音波検査、CT、MRIといった画像検査を追加で行います。

より詳しい情報は、記事①記事②をご覧ください

治療

白板症の治療決定において注意すべき点は、白板症ががん化を起こすリスクを伴うということです。治療方針の決定のためには、病理検査の結果を考慮することが重要であり、異形成の変化が強い場合にはがんの予防を目的として外科治療を含めた治療介入を検討します。

白板症を外科的切除する場合は、メスを使った切除を第一選択とします。切除する際には、病変および周囲粘膜に対しルゴール染色を行い上皮性異形成の範囲を確認し、上皮性異形成に対し、5mm程度の安全域を設定して切除を行います。切除した白板症は、病理組織検査にてがん化している部分がないか細かく調べます。レーザー治療が行われることもありますが、レーザーは病変組織を蒸散させるため、術後に病理組織検査ができないこと、また蒸散後の再発率がメスによる切除よりも高いといわれてり、使用を避けることもあります。白板症では、外科的な手術を行った後も再発するリスクがあります。したがって、切除後も定期的な経過観察が重要になります。

切除を行わない場合には、不適合な義歯や歯の修復物による機械的刺激の除去および禁煙を勧めながら、病態に応じて1か月から3か月程度の間隔で経過観察を行います。機械的刺激の除去や禁煙により、病変が消失することもあります。

より詳しい情報は、記事①記事②をご覧ください

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