よくある症状例

甲状腺機能低下症の症状例

甲状腺や喉に現れる症状

・甲状腺の腫れ:首や喉元に腫れがある。大小さまざまで分かりにくいケースもある
嗄声させい声帯のむくみによって声がかすれる

全身症状

・疲労感:疲れやすい、体がだるい
・貧血:息切れやめまい、立ちくらみなどの症状がある
・冷え症:寒さに弱くなる
・むくみ:指で押すとすぐに元に戻るむくみがある
・体重増加:むくみや代謝の低下に伴い体重が増える

精神症状

・無気力:やる気が出ない、趣味などの好きなことに対しても興味がわかなくなる
・うつ症状:気分の落ち込み、集中力の低下、眠れないといった症状がある

意識の混濁

・眠気:うとうとしてしまい、意識がはっきりしない

顔や皮膚に現れる症状

・むくみ:顔やまぶたがむくみ、腫れぼったくなる
・肌荒れ:肌が乾燥する
・脱毛症:髪の毛が薄くなる
・眉毛の脱毛:眉毛の外側の毛が抜ける

循環器症状

・徐脈:通常、1分間に60~100回である脈拍が60回以下である

消化器症状

・便秘:大腸の動き(ぜんどう運動)が鈍くなり、便秘がちになる

月経に関する症状

・無月経:月経が90日以上ない
・希発月経:39日以上、90日以内と通常よりも月経周期が長くなっている
・過多月経:日中も夜用のナプキンを使用するほど月経中の出血量が多い

当てはまる症状が複数あった方は医師に相談を

この中で当てはまる症状が複数あった方は、早期発見のためにも甲状腺機能の検査を受けることをおすすめします。かかりつけの病院がある方は、受診時に症状や検査を受けたいことを医師にご相談ください。かかりつけの病院がない場合には、お近くの内科や月経の症状がある方は産婦人科を受診いただくのがよいでしょう。
甲状腺機能低下症かどうかは血液検査で簡便に調べることができますから、不安を取り除くという意味でもぜひ一度検査を受けることをご検討ください。

症状~見逃されやすい症状や間違いやすい病気について解説~
詳しくはこちら
原因とメカニズム~甲状腺ホルモンが不足する理由~
詳しくはこちら
検査と治療~血液検査の項目や治療方針について~
詳しくはこちら
甲状腺機能低下症のお悩みQ&A
詳しくはこちら