高校生の頃、テレビのニュースで鍼灸治療の映像を見たことが、医療の道を志すきっかけとなりました。「これは何だろう」と強い関心を抱き、東洋医学と西洋医学の双方を学べる場を探して、富山医科薬科大学(現・富山大学)に進学しました。
卒業後は消化器内科、とくに内視鏡検査の分野で経験を積みました。印象に残っているのは、アニサキス症の患者さんを診たときのことです。胃の内視鏡検査でアニサキスを確認し、鉗子を用いてその場で除去しました。消化器内科を専門に選んだのは、このように検査で異常を見つける段階から治療まで、一連の過程に関わることができる点に魅力を感じたためです。
開業については、医師になった当初から意識していました。地域の方が体調に不安を感じた際に、身近な相談先として思い浮かべていただける存在でありたいという思いは、現在も変わっていません。消化器内科の専門性と、東洋医学の知見の双方を生かし、日々の診療にあたっています。
患者さんが何を感じ、どのような対応を望まれているのかを丁寧に把握することを大切にしています。そのため、まずはお話をしっかりと伺うことを意識しています。当クリニックではWEB問診を導入し、来院前に症状や経過を記載いただくことで、診察時には必要な点を確認しながら対話を深められるよう努めています。
診療では、動脈硬化性疾患の予防にも重点を置いています。 「人は血管と共に老いる」ともいわれるように、血圧、血糖、脂質の管理は、将来的な脳・心血管疾患の予防に重要とされています。そのため、検査結果は数値だけでなく血管の状態も視覚的にお示しし、患者さんがご自身の状態や治療の必要性を理解しやすくなるよう工夫しています。
AIを積極的に活用
当クリニックでは、各種検査においてAIを活用しています。内視鏡検査をはじめ、胸部X線検査などの画像検査や心電図検査の解析にもAIを取り入れ、異常の早期発見や病変の見落とし防止に役立てています。AIが疑わしい所見を検出したうえで、医師が最終判断を行うダブルチェック体制を整えています。
東洋医学を取り入れた診療
院長は東洋医学を学んだ経歴があり、鍼灸師の資格も取得しています。こうした経験を生かして、検査で明らかな異常が認められないにもかかわらず、「なんとなく体調がすぐれない」といった症状に対しては、漢方薬など東洋医学の考え方を踏まえた対応を検討する場合があります。西洋医学を中心としつつ、状態に応じて東洋医学の知見も取り入れた診療を行っています。
苦痛に配慮した内視鏡検査
一度つらい思いをすると、次から検査を避けてしまう方もみられます。そのため、必要に応じて鎮静薬を使用するなど、検査中の苦痛軽減に努めています。また、大腸内視鏡検査では炭酸ガスを使用し、検査後のお腹の張りを軽減できるよう配慮しています。検査は土曜日にも実施しており、受診しやすい体制づくりにも取り組んでいます。
胸やけに加え、喉の違和感や咳などの症状がみられることがあります。こうした日常的に起こりやすい症状にも逆流性食道炎が関与している可能性があるため、必要に応じて内視鏡検査で食道粘膜の状態を確認し、診断につなげます。治療は薬物療法を基本としつつ、症状に応じて食生活の見直しなど生活面にも配慮しながら、再発予防も視野に入れた管理を行います。
糖尿病の管理においては、食事や運動など、生活習慣の見直しが重要とされています。当クリニックでは、薬物療法に加え、生活習慣の改善に関するアドバイスも行い、合併症予防を目指しています。また、糖尿病は動脈硬化の進行に関与するとされているため、血管の硬さや頸動脈(けいどうみゃく)の状態を定期的に評価し、経過を確認しながら管理を行う体制を整えています。
下痢や腹痛、便秘などを繰り返す過敏性腸症候群では、生活習慣やストレスが関与している場合があります。まずは内視鏡検査などにより、他の病気がないことを確認したうえで、症状のタイプに応じた治療を選択します。当クリニックでは漢方薬を取り入れた治療を行う場合もあり、体質や症状に応じて処方を調整しています。
血便の原因はさまざまで、痔などによるもののほか、大腸ポリープや大腸がんなどが関与している場合もあります。当クリニックでは症状の経過や出血の状態を確認し、必要に応じて大腸内視鏡検査を行います。検査結果に応じて治療方針を検討し、専門的な対応が必要と判断される場合には、適切な医療機関と連携します。
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※本記事は 2026年5月 時点のものです。