大学病院や地域の医療機関にて20年近くにわたり外科医として研鑽を積んだのち、2007年に新宿外科クリニックを開業しました。外科医としての経験の中でも特に力を入れてきたのが日帰り手術です。体への負担が少なく、患者さんの生活をあまり阻害することはない。こうした日帰り手術の利点をより多くの患者さんに享受していただくためには自身でスタッフを集め、設備を整えた場所で医療を提供することが必要だと感じたことが開業の経緯です。
現在は特に下肢静脈瘤(かしじょうみゃくりゅう)・鼠径ヘルニア・透析アクセスなどの日帰り手術に特化し、診療を行っています。心がけているのは限られた時間でも患者さんが納得して治療に臨めるようにすること。丁寧な説明を行ったうえで、適切な術式をご提案しています。
当クリニックが扱う病気は、すぐさま命の危機につながったり激しい痛みが出たりするものではありません。しかしながら、自然に治るものではなく、治療を受けずに放置しておくと徐々に進行し、場合によっては長期の入院が必要にもなります。
だからこそ、当クリニックでは一貫して患者さんが抱くであろう外科手術への不安を和らげることを大切にしてきました。手術では、極力痛みに配慮するとともに患者さんが回復に専念しやすい体制を整えることに注力しています。
また、治療方針を伝える際に、患者さんが緊張感を覚えないよう、スタッフ一同、穏やかな雰囲気作りにも努めています。これからも患者さんの気持ちに寄り添う姿勢を大切に日々の診療に取り組んでまいります。
対象疾患が限られているからこその専門性と症例数
病院などの大きな医療機関では、診療科の幅広い対象疾患のひとつとして扱われるため得意な医師が少なかったり、癌などの悪性疾患が優先されるので手術が数ヶ月先になってしまうこともあります。 当クリニックで治療を行うのは、「下肢静脈瘤」「鼠径ヘルニア」「臍ヘルニア」「透析アクセス」の4つのみ。それぞれの疾患の手術において、病院での長い経験によって技術を高めた医師が担当していますので、高い専門性と多くの症例数を実現しています。
「痛くない」「怖くない」手術にするための工夫
患者さんが手術に対して持つ不安は、「手術への恐怖感」と「手術時・手術後の痛みによる生活への影響」です。 そこで当クリニックでは、静脈麻酔と浸潤麻酔を組み合わせることで、眠っている間に手術が終わり、術後の鎮痛作用が長く継続するように麻酔法を工夫しています。眠っているので、手術中の恐怖や痛みを感じることなく手術が受けられるのです。 下肢静脈瘤の手術はカテーテル治療のためそもそも術後の痛みは少ないですが、鼠径ヘルニアなど切開を伴う手術は手術創(きず)の大きさで術後の痛みは大きく差が出ます。そのため、可能な限り手術創を小さくして術後の回復が早くなるよう工夫をしています。
緊張を和らげるあたたかな雰囲気づくり
「閉鎖的な、お役所仕事のようなクリニックにはしたくない」。そんな理事長の思いから、無機質な雰囲気を排除し、リラックスして受診いただける空間づくりを心がけています。スタッフ同士の仲がよいのも特長です。日々、スタッフ一丸となって、患者さんにとって明るく親しみやすい雰囲気づくりに努めています。
透析アクセス(シャント)は人工透析を受ける患者さんにとって欠かせないものですが、使用しているうちに血管が狭くなる、逆流するなどさまざまなトラブルを起こすことがあります。 当クリニックでは、血管外科医によるシャント治療を日帰りで行っています。シャント作製、シャントPTA(カテーテルによる狭窄・閉塞治療)、動脈表在化など、さまざまな手術に対応可能です。
太ももやふくらはぎにボコボコと浮き上がっている血管に気づいたら治療のタイミング。放っておくと脚のむくみや重だるさ、皮膚炎などに進行していきます。 当クリニックで行う下肢静脈瘤手術は、針穴からレーザーカテーテルなどを通して行う血管内焼灼術がメイン。切らないので傷痕は残らず、痛みが少ないため翌日から仕事や日常生活に復帰できます。また、経験を積んだ血管外科医がそろっており、血管内焼灼術だけでなく瘤切除術やグルー治療など患者さんに合わせた幅広い治療法をご提案できます。
下腹部から脚の付け根あたりを「鼠径部(そけいぶ)」といい、その部分にぽこっとした膨らみができるのが鼠径ヘルニアです。気づいたら膨らんでいて、横になったり手で押すとへこむのが特徴。膨らみがあれば手術適応です。 当クリニックでは、鼠径部切開法と腹腔鏡下手術で鼠径ヘルニアを治療しており、どちらも「傷を小さく」「痛みを少なく」した負担の軽減に努めた手術を心がけています。 手術後はデスクワークの方で2~3日ほどお休みは必要ですが、自宅でゆっくり過ごしながら仕事復帰ができるので、大きく環境を変えずに治療を受けられます。
お臍にぽこっとした膨らみができるのが臍(さい)ヘルニアです。でべそと呼ばれることもありますが、臍ヘルニアは横になると膨らみがへこむのが大きな特徴。 当クリニックではお臍付近を小さく切る切開法で臍ヘルニアの日帰り手術を行っています。臍ヘルニアは体格や膨らみの大きさにより日帰り手術ができないこともあるので、早めの来院がおすすめ。 鼠径ヘルニアと同様に手術後はデスクワークの方で2~3日ほどのお休みは必要ですが、日帰りで手術が可能です。
| ネット予約 | 可 予約する |
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| 公式サイト | https://www.shinjuku-geka.com/ |
| 連絡先 |
TEL 03-5323-6006 |
住所 |
〒160-0023 東京都新宿区西新宿3丁目1-4 第2佐山ビル5F
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※本記事は 2025年7月 時点のものです。