1983年に父がこの地に開院して以来、当クリニックはお腹の診療を中心とした地域のかかりつけ医として歩んできました。私が副院長としてかかわるようになったのは2015年のことです。以来、「胃がん・大腸がんで亡くなる方をゼロにする」を当クリニックのミッションに掲げ、日々診療に邁進しています。進行を防げたはずのがんを、少しでも早い段階で見つけたい――その思いが、今の私の原動力です。
がんは早く見つかるほど、命を救える可能性が高くなる病気です。とりわけ大腸がんは、ポリープの段階で切除することが発症予防、ひいては死亡率の低下につながることが分かっています(腺腫性の場合)。当クリニックでは、丁寧な観察と苦痛軽減への取り組みを通じて、検査精度の向上と快適な受診環境の両立に努めています。
私はもともと、内視鏡検査の中でも膵臓(すいぞう)の超音波内視鏡検査を専門としてきたのですが、この経験を糖尿病の診療に取り入れ、膵臓がんの早期発見にもつなげたいと考えています。糖尿病と膵臓がんは、実は深く関係しています。たとえば、これまで安定していた血糖の数値が急に乱れるようになった場合、その背景に膵臓がんが潜んでいるケースがあります。膵臓は血糖を下げるホルモン(インスリン)をつくる唯一の臓器ですが、がんによってそのはたらきが弱まると、血糖値が上昇してしまうのです。こうした知見を踏まえ、糖尿病治療では、発見が遅れがちな膵臓がんのリスクにもしっかり目を向けています。
選択の幅が広い内視鏡検査
胃の内視鏡検査は、カメラを口から入れる方法と鼻から入れる方法のいずれかをお選びいただけます。大腸に関しては下剤の種類や服用場所(自宅かクリニックか)を柔軟に調整しています。患者さんの好みやご都合に合わせられるよう、できるだけ選択の幅を設けるようにしています。
検査当日に ポリープ切除まで対応
仕事などで入院が難しい方のために、安全性に十分に配慮したうえで、なるべく検査当日にポリープ切除まで行います。働く世代が忙しさを理由に検査や治療を避け、早期発見・治療の機会を逃すことのないよう、できる限り支援できる体制を整えています。
胃腸にも配慮した 生活習慣病の治療
糖尿病や高血圧症などの生活習慣病で血糖値や血圧が高い状態が続くと、胃腸のはたらきが悪くなったり、消化不良などの症状が出たりすることもあります。こうした影響も踏まえ、全身の状態を診ながら適切に対処するように努めています。
血便や便通異常の症状がある患者さんに対して内視鏡検査を行い、がん化が疑われるポリープが見つかった場合は、できる限り検査当日に内視鏡下で切除します。大きな病変が見つかった場合は、近隣の病院へつなげます。
良性のものもあり、必ずしも全て切除する必要はありませんが、がん化のリスクがあるものはしっかりと取り除いていきます。ただし大きな病変は出血のリスクがあるので、状態によっては近隣の病院をご紹介します。
血便は痔が原因と思われがちですが、がん、または潰瘍性大腸炎(かいようせいだいちょうえん)などの炎症性疾患をはじめ、さまざまな病気で起こり得ます。当クリニックでは血の色や出血の状態、頻度、そのほかの症状を丁寧に伺い、必要に応じて内視鏡検査を行って確定診断につなげます。
胃の内視鏡検査で慢性胃炎などの所見を確認し、ピロリ菌感染の可能性があると判断した場合は、便中抗原検査や尿素呼気試験などを実施。菌の存在が確認されれば、除菌治療へと進みます。
胃がんは減少傾向にありますが、慢性胃炎やピロリ菌の除菌歴がある方は注意が必要です。胃の萎縮の進み具合に応じて、毎年もしく2年ごとなど、適切な間隔で内視鏡検査をご提案します。継続的にフォローし、早期発見につなげます。
基本的には内服治療で対応しますが、症状が改善したと感じても、処方された薬は必ず飲み切るようにお願いしています。また潰瘍が悪性の場合もあるので、薬で症状が回復しても、念のため胃の内視鏡検査を受けていただくようおすすめします。
胸やけや喉の違和感などを起こす逆流性食道炎は、胃酸の出方や生活習慣、体重増加などが影響します。当クリニックでは薬による治療に加え、管理栄養士による食事指導や生活改善の相談に対応するなど、総合的なアプローチで症状の改善を目指します。
糖尿病の背景には、膵臓のはたらきに問題がある場合もあります。血糖コントロールが悪化した方には、薬物療法に加えて膵臓の精査やがんのスクリーニングを並行して行い、見落としのない診療を心がけています。
まずは塩分摂取量・飲酒や運動習慣などを丁寧に確認し、一人ひとりに合った生活改善策を提案します。管理栄養士による食事指導も行いつつ、必要に応じて薬物療法を組み合わせ、動脈硬化の予防を目指します。
| ネット予約 | 可 予約する |
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| Web問診 | 可 Web問診する |
| 公式サイト | https://hamanoclinic.com/ |
| 連絡先 |
TEL 047-450-8822 |
住所 |
〒276-0040 千葉県八千代市緑が丘西2丁目1-4
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| アクセス | 東葉高速線 八千代緑が丘駅 より 徒歩1分 |
※本記事は 2025年11月 時点のものです。