学生時代から人のこころや脳のはたらきに関心があり、脳神経外科、神経内科、精神科のいずれに進むかを検討していました。その中で、患者さんのこころにより近い立場で関わり、変化を支えていける点に魅力を感じ、精神科を選択しました。
いくつかの病院で精神科救急医療を含む精神科医療全般に携わるなかで、児童思春期精神医療に関わるうちに、子どもの時期に早期から医療が介入することが、その後の人生に大きく影響することを実感し、地域に根差した医療として子どもとご家族を支える場をつくりたいと考え、出身地でもある芦屋での開院に至りました。
診療において大切にしているのは、患者さん一人ひとりが本来持っている「こころの力」を引き出すことです。人には自らを癒し、変化していく力が備わっていると考えており、その力に寄り添いながら支援していくことを重視しています。
一方で、こころの不調の現れ方や回復の過程には個人差があるため、画一的な対応ではなく、環境や背景も含めて多角的に捉え、その方に合った支援を検討します。また、子どもの場合は気持ちを言葉にすることが難しいことも多いため、行動の変化や生活の様子から丁寧に読み取り、保護者の方と共に関わり方を考えていきます。
患者さんのこころの力に響(ひび)く治療を行いたい、また地元に密着し、地域診療に貢献したい。そんな思いを込めて日々診療にあたっています。
児童思春期精神医学を軸とした専門的な診療
院長の専門領域は児童思春期精神医学で、日本児童青年精神医学会認定医、子どものこころ専門医機構認定の子どものこころ専門医などの資格を有しています。これまで児童思春期外来や発達障害外来に長く携わってきました。お子さんのこころの問題は思春期や成人期へと続くこともあるため、発達段階を踏まえながら将来を見据えた支援を大切にしています。
医師と公認心理師・臨床心理士が連携した支援体制
当クリニックでは、医師だけでなく公認心理師や臨床心理士と連携しながら診療を行っています。必要に応じて心理検査や発達検査を実施し、その結果をもとにお子さんに合った関わり方をご家族へお伝えしています。さらに、カウンセリングに加えて各種支援プログラム*(全て保険適用外。詳細は後述)などを柔軟に取り入れ、一人ひとりの状態や課題に応じた支援を行っています。
家庭や学校など、周囲の環境も視野に入れた支援
お子さんのこころの問題は、家庭や学校などの生活環境とも深く関わっています。そのため診療では、発達段階や生活環境、学校での様子なども含めて総合的に評価し、必要に応じて関係機関とも連携しながら支援の方向性を検討します。お子さんの元気やこころの健康、意欲を引き出しながら、その子に合った支援につなげていくことを大切にしています。
特にお子さんの場合、気分の落ち込みだけでなく、いらだちや意欲低下、体調不良、学校に行けないといった変化として現れることがあります。こうした状態が続くと自尊心が低下し、抑うつ状態に至ることもあります。診療では生活環境や人間関係も含めて評価し、早期の受診と適切な関わりによって悪化を防ぎながら回復を支えます。
児童期・思春期では、寝つきが悪い、夜中に目が覚める、朝起きられないといった睡眠の問題がみられることがあります。睡眠の乱れは生活リズムや学校生活にも影響するため、生活習慣の見直しや心理的サポートを行い、必要に応じて薬物療法も取り入れながら、無理のない改善を目指します。
ADHDは、集中が続きにくい・過集中になるなどの集中のムラ、落ち着きのなさ、衝動的な行動や感情の起伏がみられる発達障害です。学童期には怒りっぽさや対人トラブルなどとして現れることもあり、学校生活や家庭生活での困り事につながる場合があります。診療では発達歴や生活環境を丁寧に確認し、環境調整や生活指導、必要に応じた薬物療法を組み合わせながら、日常生活の安定と困り事の軽減を目指します。
対人関係の難しさやコミュニケーションの特徴、強いこだわりなどがみられる発達障害です。特性の現れ方は一人ひとり異なり、同じ診断名でも必要な支援は大きく異なります。学童期には、かんしゃくや変化・変更に対応できないことなどにより、困り事が生じるケースも少なくありません。診療ではお子さんの特性を理解することを出発点に、家庭や学校での関わり方を一緒に考えながら、安心して生活できる環境づくりを大切にしています。
生まれつきの脳機能の特性により行動や思考に偏りがみられることを総称して発達障害と呼んでいます。学習の遅れとして気付かれる場合もあり、外見からは分かりにくいため、本人の努力不足や家庭のしつけの問題と誤解されることも少なくありません。診療では発達評価を通して特性を丁寧に把握し、生活環境の調整や必要に応じた薬物療法を組み合わせながら、お子さんの力を引き出す支援を行います。
*各種支援プログラムについて
以下に一例を記載します(2026年4月時点)。全て保険適用外の自由診療です。費用はいずれも税込7,700円/回です(1回あたり50分)。
【カウンセリング】
臨床心理士・公認心理師が、日常の困りごとや悩みに寄り添いながら、心理的なサポートを行います。
【ペアレントトレーニング】
お子さんへの関わり方を学ぶ保護者向けプログラムです。ほめ方・伝え方など、日常場面での具体的なスキルを身につけることを目指します。
【SST(ソーシャルスキルトレーニング)】
人との関わり方やコミュニケーションの方法を、ロールプレイなどを通じて実践的に学ぶトレーニングです。
【プレイセラピー(遊戯療法)】
遊びを通じて子どもが自分の気持ちを表現できる場を提供し、心理的な安定や成長をサポートします。
| ネット予約 | 可 予約する |
|---|---|
| 公式サイト | http://hibiki-mental.com/ |
| 連絡先 |
TEL 0797-35-8556 |
住所 |
〒659-0093 兵庫県芦屋市船戸町3丁目24-1 MTビル201号
GoogleMapで見る
|
| アクセス |
JR神戸線 芦屋駅 より 徒歩1分 阪急神戸線 芦屋川駅 より 徒歩8分 阪神本線 芦屋駅 より 徒歩10分 |
※本記事は 2026年4月 時点のものです。