大学病院や総合病院で外科医として研鑽(けんさん)を積むなかで、重症例を優先する体制上、身近な病気やけがについては十分に対応するのが難しい場面もあると感じました。そうした経験を重ねるうちに、地域で身近な医療を必要とする方々に寄り添うことも、医師として大切な役割ではないかと考えるようになりました。その思いから、母の実家があったこの地(大阪府茨木市)で開院することを決意しました。小さなお子さんからご高齢の方まで気軽に相談できる「町のかかりつけ医」として、大病院ではカバーしにくい病気やけがにも対応できる、身近なクリニックを目指しています。
日々意識しているのは、心の通ったコミュニケーションです。病気やけがの症状だけに目を向けるのではなく、生活背景も含めた「人間を見る」ということを大切にしています。
また、地域に根差したクリニックでありたいとも考えています。ご家族全員で受診いただくこともあるのですが、その際も一人ひとりの症状に丁寧に向き合い、見逃しのない診療を心がけています。ご家族で頼っていただけることは大きな励みになっています。
診療では、症状の段階に応じてできることをご提案し、当クリニックでの対応が難しい場合は近隣の病院や大学病院に振り分けるような体制を整えています。どこに相談したらよいか分からないというときの相談先として、当クリニックを思い浮かべてもらえたら嬉しいです。
幅広い症状を相談可能
お腹の不調や生活習慣病、皮膚のできものや巻き爪、痔の症状まで幅広く対応しています。気になる症状を気軽に相談できる「医療の窓口」としての役割を担っています。
院内処方で煩雑さを軽減
処方薬は院内で受け取ることができるので、薬局へ移動する必要がなく、会計も一度で済みます。体調不良の際も負担を抑えられるよう配慮しています。
外科の経験を生かした内視鏡検査
外科での経験を基に、内視鏡検査で見つかった所見から将来的に手術が必要かどうかを見通し、適切な医療機関へつなげることが可能です。
症状の程度に応じて薬物療法、注射、ゴム輪結紮療法(ごむりんけっさつりょうほう)*1)、手術と段階的に対応します。必要に応じて食事指導や便通をよくする治療も行います。
くり抜き法*2) を含む外科的切除を行い、粉瘤の内容物を包んでいる袋のような膜(被膜)まで取り除くことで、再発リスクを減らすことを目指します。
軽度では爪の切り方や靴の選び方の工夫、爪の一部を削るなど保存的に対応します。症状が強い場合には、保険診療の範囲で外科的に爪の一部を切除する治療を行うこともあります。
大腸内視鏡で発見したポリープは、その場で切除できるものに関しては日帰りで対応します。重症例の場合は、必要に応じて近隣の病院へ紹介します。
過敏性腸症候群と間違えやすい症例を内視鏡で鑑別し、潰瘍性腸疾患(IBD)診療ガイドラインなどに沿って継続的に治療が受けられる体制を整えています。
*1) ゴム輪結紮療法
内痔核(ないじかく)(いぼ痔)の根元に小さな輪ゴムをかけて血流を止め、痔核をしぼませて自然に脱落させる治療法です。比較的小さな痔や出血のある場合に用いられ、メスで切らずに行えるのが特徴です。
*2) くり抜き法
粉瘤を治療する方法の1つです。局所麻酔をしたうえで、小さな器具で皮膚に丸い穴を開け、被膜ごと取り除きます。
| 公式サイト | http://www.naka-clinic.com/ |
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| 連絡先 |
TEL 072-631-8808 |
住所 |
〒567-0034 大阪府茨木市中穂積1丁目2-50
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| アクセス | JR京都線 茨木駅 より 徒歩5分 |
※本記事は 2025年10月 時点のものです。