川崎・多摩アイクリニック

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*多焦点眼内レンズ
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■概要
多焦点眼内レンズは、白内障手術で用いられる人工レンズの一種です。遠くと近く、あるいは中間距離など、複数のポイントでピントが合うよう設計されています。手術時は、点眼麻酔後に角膜を切開して水晶体を摘出した後、眼内レンズを挿入します。
＜多焦点眼内レンズ全般の補足事項＞
※本治療は使用するレンズには、選定療養のものと自由診療のものがあります。なお、自由診療については有効性や安全性が公的に認められたものではない、未承認機器を使用しています。
※当院では複数種類の多焦点眼内レンズを採用しており、患者さんのご希望と目のご状態に合わせて使い分けています。
＜自由診療で用いる多焦点眼内レンズに関する補足事項＞
※レンズは国内代理店より購入、もしくは現地メーカーより直接輸入しています。
※国内において承認済みの多焦点眼内レンズは複数存在します。
※個人輸入に関する医薬品などの注意点については、下記のページで詳しく案内されています。（https://www.yakubutsu.mhlw.go.jp/index.html）

■考慮すべきリスク・副作用（自由診療で使用されるレンズについて）
眼内レンズを用いた白内障手術の際に、術中または術後に発生する可能性のある有害事象には、以下のようなものが考えられます。
屈折誤差の残存（希望した視力が得られない）／眼圧の上昇／角膜浮腫（角膜のむくみ）／炎症（眼内炎、前房蓄膿、嚢胞様黄斑浮腫など）／瞳孔ブロック（眼内への栄養供給や老廃物の排出、眼圧の維持を司る房水の流れが妨げられる状態）／網膜剥離／眼内レンズの位置ずれ（傾きや中心からのずれ）／再手術の必要性（レンズの位置修正、摘出・再挿入、後発白内障に対する処置など）／視力に永続的な障害を及ぼす、またはそのリスクを回避するために手術や医師の介入を要するその他の事象

上記は使用しているレンズ（海外製）の製造会社においても報告されている内容ですが、その他にも重大なリスクがまだ明らかになっていない可能性があります。また、自由診療のレンズによって生じた副作用は医薬品副作用被害救済制度の対象にはならないため、その点に留意したうえで慎重にご検討ください。

■治療に要する期間
術前の通院回数は1～2回（期間は通常1か月未満）。手術後は、選定療養の場合は18カ月にわたって6～25回程度、自由診療の場合は18カ月にわたって3～25回程度通院が必要です。この間は、医師が指定した目薬を用法・用量を守って正しく使用する必要があります。

■治療にかかる費用
＜手術に要する費用＞
選定療養のレンズの場合、手術費用は保険適用、レンズ代は全額自己負担となり、自由診療のレンズの場合は手術費用・レンズ代などの全ての費用において全額自己負担となります。
・選定療養（3割負担）の場合
片目：45,000円程度（保険診療の自己負担分）に加え、329,000円～395,000円
・選定療養（1割負担）の場合
片目：15,000円程度（保険診療の自己負担分）に加え、329,000円～395,000円
・自由診療の場合（国内未承認のレンズを使用）
片目：550,000円～820,000円　

＜通院に要する費用＞
・選定療養の場合
お薬代：処方1回あたり最大250円（術前1回／術後3か月にわたって3～5回程度処方）
診察料：診察1回あたり500～4,000円
・自由診療の場合
お薬代：上記の手術費用に含まれます。（術前1回／術後3か月にわたって3～5回程度処方）
診察料：術後3か月までは、上記の手術費用に含まれます。以降は、選定療養と同様です。

※上記の価格は、全て税込です。