私はこれまで、消化器外科医として腹腔鏡下手術(ふくくうきょうかしゅじゅつ)を主な専門として診療に携わってきました。そのなかで歯がゆく感じていたことがありました。それは、医療業界が抱える構造上の非効率により、本来であれば早期の社会復帰が可能だと思える症例でも長期入院や煩雑な受診プロセスが必要となってしまうケースが少なくなかったことです。
たとえば、鼠径ヘルニアや虫垂炎、胆石症といった病気は、腹腔鏡下の低侵襲手術(ていしんしゅうしゅじゅつ)であれば、安全性に配慮したうえで短時間で治療が完了できる場合もあります。しかし、なかなかそうはいかないのが実情でした。まずは外来にて診察し、手術が必要であれば検査を実施するのですが、即日で診察・検査・手術を一度に行うことは時間的に難しいこともあり、その場合は患者さんに何度か来院いただく必要がありました。そのため、時間的・心理的負担をおかけすることがあったのです。
そうしたなかで、医学の進歩により、腹腔鏡下の低侵襲手術は技術的には日帰りが可能なケースも増えてきました。低侵襲手術による日帰り治療は患者さんの人生の質を守るための1つの完成形ではないか。より多くの方に日帰り治療を提供したい。そんな思いから私は2022年に腹腔鏡下の日帰り手術に特化したクリニックの開業を決意し、大阪うめだ鼠径ヘルニアMIDSクリニックが誕生しました。
腹腔鏡による日帰り手術に特化した外科診療体制
快適で不安の少ない腹腔鏡による日帰り手術を提供したい。そうした思いから環境にはこだわりました。安心して術後の時間を過ごしていただけるよう個室のリカバリールームを設け、手術に支障がないよう手術室は広く設計。そのほか、スタッフの人員体制も腹腔鏡下手術に特化したものにしています。
チーム医療で全身麻酔での日帰り手術を可能に
全身麻酔を行う際には、麻酔科専門医(非常勤)が手術後の覚醒を妨げる低体温、覚醒後の吐き気といった症状が出ないよう注意を払いながら実施。さらに術後は専門スタッフが患者さんの様子やバイタルサインなどを総合的に判断し看護を行うなど、安全性に配慮した日帰り手術を可能にしています。
日常生活への早期復帰も可能
状態によっては手術翌日にシャワー浴やデスクワークを再開できます。3日目以降は医師と相談のうえ普段どおりの食生活を送れる方もいらっしゃいますし、術後1週間ほどで日常生活が再開できるよう目指していきます。
当クリニックでは腹腔鏡下ヘルニア修復術(TAPP法)を実施しています。低侵襲で鼠径部を切開する方法に比べ傷が小さく、痛みも少ないとされる術式です。そのほか鼠径部の皮膚を切開する鼠径部切開法にも対応しています。
炎症が落ち着いた状態で手術を行う「待機的虫垂切除術」に対応しています。近隣のクリニックでCTを撮影し、結果を元に診察を実施。症状を見極めて治療にあたります。
胆嚢(たんのう)の中に結石ができる病気です。無症状のことも多いですが、右脇腹の痛みが出ることも。治療法には手術によって胆嚢を摘出する方法や薬によるものなどがあります。当クリニックでは腹腔鏡を使った日帰りの胆嚢摘出術を実施しています。
臍(へそ)の根元にある袋に腸などが出ることで膨らんだ状態になる病気です。当クリニックでは外科手術に対応しています。
| ネット予約 | 可 予約する |
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| 公式サイト | https://misc-sokei.com/ |
| 連絡先 |
TEL 06-6341-5570 |
住所 |
〒530-0001 大阪府大阪市北区梅田1丁目2-2 大阪駅前第2ビル1階100
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| アクセス |
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※本記事は 2025年7月 時点のものです。