大学病院で脳神経外科医として診療や手術に携わるなかで、「病気を治したら完了」ではなく、再発予防やQOL(生活の質)の維持といった「病気を治した後」の過程にも継続的に関わっていきたいという思いが強くなりました。そうした環境を追い求めた結果、自然とクリニック開業という選択肢にたどり着きました。
また同時に、一人で診療を担うのではなく、異なる専門性を持つ医師と連携して、多面的な視点で診療にあたるクリニックにしたいという構想を持っていました。そうした思いを形にしたのが当クリニックです。日常的な外来診療から予防・再発防止に至るまで、複数の医師による“横断的な医療”の実践を目指しています。
脳の病気といっても種類はさまざまで、症状や原因は異なります。だからこそ私たちは、1つの症状を多角的に捉え、診断や治療を進めていく「横断的な思考」を大切にしています。その実現のためには、多様な知見を持つ医師同士が常に連携し、診療内容を共有・議論し合う体制が不可欠です。
たとえば副院長の大高 稔晴先生は、脳神経外科としての経験に加え、大学病院などで機能外科外来や小児手術に携わりました。また、後藤 暁子先生は、脳動脈瘤(のうどうみゃくりゅう)クリッピング術や頚動脈内膜剥離術(けいどうみゃくないまくはくりじゅつ)、脳動脈瘤塞栓術(のうどうみゃくりゅうそくせんじゅつ)などさまざまな脳の手術経験のある女性脳外科医です。特に頭痛や手術に関するご相談を希望する若年女性の患者さんに対応し、きめ細やかな視点で診療にあたるよう努めています。
当クリニックでは、私を含めこうした医師同士がチームとしての診療を日常の中に自然に組み込み、方針を丁寧にすり合わせています。
複数の専門医が院内で連携
脳神経外科専門医(日本脳神経外科学会認定)の資格を持つ院長をはじめ、神経内科や救命センターなどで経験を積んだ多様な分野の医師が在籍しており、1つの症状を多面的に捉える診療体制を整えています。日常的に医師同士で診療方針や患者さんの情報を共有し、それぞれの専門性を活かしながら連携して診療にあたることで、より質の高い医療の提供を目指しています。
多彩な専門外来の取り組み
当クリニックでは、パーキンソン病やてんかん、眼瞼(がんけん)けいれんなどに対応する「機能外科・神経内科外来」、小児専門病院で手術などの経験を積んだ大高先生が担当する「小児脳外科外来」、そして同じく副院長が担当する「スポーツ頭部外傷外来」など、専門性に応じた外来を設けています。各領域に実践的な知見を持つ医師が対応し、患者さん一人ひとりのニーズに合った診療を提供しています。
院内でMRI検査が可能
当クリニックの大きな特長の一つが、MRI検査機器を院内に常備していることです。放射線被ばくの心配がないため、お子さんからご高齢の方まで幅広い年代の方にご利用いただけます。実際、当クリニックでは0歳の赤ちゃんの頭部評価にも対応。MRIを「必要なときにすぐ使える」環境が、病気の早期発見や対応につながると考えています。
突発性や慢性の片頭痛(へんずつう)は、放置することでQOLを著しく損なうだけでなく、脳腫瘍(のうしゅよう)など重大疾患の兆候である可能性も。当クリニックでは頭痛の種類の的確な鑑別に努め、漢方を含めた薬物療法や生活指導といった治療を提供しています。薬の使い過ぎによって起こる薬物乱用頭痛(MOH)の予防にも力を入れています。
脳梗塞(のうこうそく)は「再発リスクの高い病気」。患者さんの2人に1人は10年以内に再発しているというデータもあります。当クリニックでは、血圧・コレステロール・糖尿病などの生活習慣病の管理や生活面のアドバイスを通じて、再発予防を目指した治療を丁寧に行っています。
脳出血は高血圧との関連が深く、予防には血圧コントロールが不可欠です。当クリニックではMRIを用いた脳梗塞との識別や急性期治療後の継続的フォローにも対応し、ご家族への説明や支援体制の構築も丁寧に行っています。
脳梗塞・脳出血・くも膜下出血を含む脳卒中に対しては、「予防」の視点を最重視しています。特にくも膜下出血は、若い世代でも突然発症することがある命に関わる病気であるため、30~40歳代で一度はMRI検査を受けてほしいと考えています。画像診断による破裂前の動脈瘤の発見が予防につながります。
| ネット予約 | 可 予約する |
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| 公式サイト | https://wako-neurosurgery.jp/ |
| 連絡先 |
TEL 048-460-0612 |
住所 |
〒351-0114 埼玉県和光市本町6-5 4階
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※本記事は 2025年8月 時点のものです。