痔をはじめとする肛門疾患は良性疾患であり、再発を防ぐことだけを目的に大きく切除してしまうと、かえって生活の質を下げてしまうことがあります。一方で、痛みや出血といった症状は、患者さんにとっては非常につらい問題でもあります。
症状をきちんと取り除きながら、肛門の機能はできるだけ守る。そのバランスを大切にしながら診療に向き合う点に、大腸肛門外科の意義を感じています。
当クリニックでは、診療を「作戦会議」だと捉えています。患者さんの一番のお困り事は何かを確認し、その症状に対して自分が対応できるのかを伝える。難しい場合には理由を説明し、次にどうするかを一緒に考えていきます。
プライバシーに配慮した、リゾート感のある待合室
患者さん同士の視線が合わないよう椅子の配置に配慮し、観葉植物や熱帯魚の水槽を配した、リゾート感のある落ち着いた雰囲気の待合室にしています。肛門疾患というデリケートな悩みを抱えて来院される方が、少しでも緊張を和らげて過ごせる空間づくりを意識しています。
レーザーを含む幅広い治療の選択肢
症状や重症度は一人ひとり異なるため、治療方法も画一的にはなりません。病状によっては、傷や痛みを小さく抑えながら治癒を目指すためにCO₂レーザーメス* や注射などを用いた治療も選択可能です(自由診療を含みます。詳細は後述)。複数の選択肢を比較しながら、状態に合った方法を提案しています。
初診から治療までのスムーズな流れ
強い痛みや出血を伴う肛門疾患では、待ち時間そのものが大きな負担になります。診察から治療までをできるだけスムーズに進められる体制を整え、症状によっては早期に治療へ進むことも可能です。長く不安を抱え続けることなく、日常生活に早期に復帰することを目指しています。
痔は誰にでも起こり得る身近な病気ですが、症状の強さや生活への影響は人それぞれ異なります。出血や痛みがあっても受診をためらう方は少なくありませんが、放置することで症状が長引くこともあります。症状の程度や背景を丁寧に確認し、保存的に経過をみるか、治療を検討するかを整理したうえで、無理のない方針を提案しています。
痔瘻(じろう)は肛門周囲の感染をきっかけに生じる、自然には治りにくい病気です。瘻管(ろうかん:膿が通るトンネル状の通路)の走行や深さを評価し、再発防止と肛門機能の温存の両立を意識した治療方針を検討します。症状の重さによっては、CO₂レーザーメスを用いて瘻管を丁寧に処理し、括約筋(かつやくきん:肛門を締めたりゆるめたりする筋肉)を保護しながら膿や分泌物がたまりにくい排出路(ドレナージ)を確保する方法を選択します*。
切れ痔(裂肛)は排便時の強い痛みや出血を伴い、排便を我慢することで便秘を悪化させてしまうこともあります。治療は保存的治療を基本とし、症状や経過によっては処置や手術を検討します。一般的に行われる電気メスによる治療に加え、CO₂レーザーメス*を用いた蒸散手術を選択することもあります。病変部を精密に処理し、周囲組織への熱影響を抑えながら、傷をできるだけ小さく抑えた治療を行っています。
いぼ痔は痔の中でも頻度が高く、出血や脱出などが日常生活の支障になることがあります。症状の程度やいぼの数・大きさによって適した治療は異なります。切除ありきとせず、肛門の機能を損なわないことを重視し、保存的治療から手術まで選択肢を検討します。痔の状態によっては、CO₂レーザーメスを用いた治療を行います*。
便秘は排便習慣の乱れだけでなく、痔や切れ痔の悪化・再発にも深く関わります。単なる一時的な症状としてではなく、生活習慣や体調との関連を含めて捉えることが大切です。食事内容や排便リズムを確認しながら、肛門への負担を減らすことを目的とした便通管理を行い、肛門疾患の治療と合わせて改善を目指しています。
肛門周囲膿瘍(こうもんしゅういのうよう)は、急激な痛みや腫れ、発熱を伴うことがあり、状態によっては速やかな処置が求められます。膿瘍の治療後には痔瘻へ移行することもあるため、症状が落ち着いた後も経過を丁寧に確認し、必要に応じて次の治療につなげていきます。
大腸肛門外科では、排便機能という日常生活に直結する領域を扱うため、治療後の生活の質を見据えた判断が求められます。外科的な視点を生かしながらも、切ること自体を目的とせず、「どの治療がその方にとって負担が少ないか」を重視した診療を行っています。良性疾患だからこそ、慎重な治療選択を大切にしています。
*痔の手術について(自由診療の場合)
痔の病状が進行している場合や、複数の病変が合併している場合には、自由診療による手術を提案することがあります。
①治療内容
・痔ろう
病状によって、CO₂レーザーメスを用いて瘻管を丁寧に処理し、括約筋を保護しながら病変部を剥離(はくり)します。併せて、術後に膿や分泌物がたまりにくいよう、内外に排出路(ドレナージ)を確保します。括約筋の機能温存と再発防止の両立を重視した方法で、基本的に日帰り手術で行います。
・切れ痔
慢性化した切れ痔では、傷の周囲が硬く盛り上がる「周堤」や、肛門が開きにくくなる状態(狭窄)が治癒を妨げます。この手術では、CO₂レーザーメスを用いて病変部を精密に蒸散し、硬くなった周堤を取り除きます。併せて、括約筋を切らずにやさしく拡張することで、排便時の負担を軽減します。周囲組織への熱影響を抑えながら肛門の機能を守ることを重視した治療です。
・いぼ痔
痔核(じかく)の数・位置に応じて、CO₂レーザーメスを用い、「痔核切除」「痔核郭清」「注射」を組み合わせる方法を選択します。複数の技術を組み合わせることで、出血や腫れを抑え肛門の機能を過度に損なわないこと、術後の負担を軽減することを重視しています。
②費用
380,000円(税別)
※検査・診察代を含みます。
③回数と期間
手術は基本的に日帰りで1回行います。術後の通院は、1週間後・3週間後を目安に行い、経過を確認します。多くの場合、数週間で外来フォローを終え、日常生活へ戻ることが可能です。
④リスク・副作用
術後に一時的な痛み、出血、腫れ、違和感が生じることがあります。まれに傷の治癒遅延や再発を認める場合があります。
| ネット予約 | 可 予約する |
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| 公式サイト | https://hachicli.or.jp/shinjuku/ |
| 連絡先 |
TEL 03-5990-2892 |
住所 |
〒160-0022 東京都新宿区西新宿7丁目 10-1 オーガード新宿 9F
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※本記事は 2026年3月 時点のものです。