腸に炎症をおこす疾患(炎症性腸疾患)はいくつかありますが、これらのうち潰瘍性大腸炎(かいようせいだいちょうえん)とクローン病をさしてIBDと呼ぶことが多くなっています。IBDの患者さんは年々増えており、大学病院をはじめとするIBDの専門病院には多くの患者さんが集中し、どうしても診療の待ち時間が長く、検査の予約も取りにくい状況になっていると思います。私が勤務していた横浜市立市民病院のIBD専門外来もそうでした。
そんな状況のなかで、症状が落ち着いている方や継続治療をされている方など、クリニックでもしっかり診ていける方が多くいらっしゃることに気が付きました。より身近な場所で、時間をかけてお話を伺いながら診療できる体制をつくりたい──その思いから、柳川ビルクリニックを継承しました。
IBDは、長く付き合っていく必要のある疾患です。そのため、疾患の治療だけでなく、日常生活や将来のことも含めて、患者さんと一緒に考えながら歩んでいける診療を大切にしています。治療の選択に絶対的な“正解”はなく、患者さんによって治療の進め方は違います。だからこそ、どんなふうに過ごしたいかを伺いながら、その方に合った選択肢を一緒に見つけていけたらと願っています。
診療25年超のIBD専門医
潰瘍性大腸炎・クローン病の診療に25年以上携わってきた日本炎症性腸疾患学会認定のIBD専門医および指導医である私が、初診から継続的なフォローまで一貫して対応します。横浜市立市民病院での25年以上の診療経験に加え、厚生労働省の研究班で治療指針の作成に関わってきたほか、日本炎症性腸疾患協会(CCFJ)では理事として、患者さんと医療者の橋渡しとなる活動にも取り組んでいます。
横浜市立市民病院との連携
横浜市立市民病院 炎症性腸疾患(IBD)科との連携により、必要時には専門的な検査や入院治療への橋渡しもスムーズに行える体制を整えています。逆に、同病院側から紹介いただいて当クリニックに通われている患者さんもいらっしゃいます。
“これからの暮らし”を長く支える診療スタンス
潰瘍性大腸炎やクローン病は、以前にくらべてコントロールができる疾患になってきましたが、治療を行いながら「うまく付き合って生活していく」ことが大切です。治療のゴールは人それぞれ異なりますので、その方がどんなふうに暮らしたいのかを伺いながら、生活に支障をきたさずに続けられる治療を一緒に考えていきます。疾患があっても、自分らしく、前向きに日々を送っていただけるよう支えたいと願っています。
症状や検査結果を総合的に判断しながら、確定診断に至るまでのプロセスを丁寧に行います。再燃を防ぎ、安定した状態をいかに長く保つかが重要です。症状がなくなっても治療を続けていただけるよう、分かりやすく説明し、継続的なケアに努めています。
比較的若い方に多く、腹痛・下痢・体重減少・発熱など多様な症状が現れます。薬や栄養療法、場合によっては横浜市立市民病院への紹介なども含めて柔軟に対応しています。患者さんのライフスタイルに応じた治療設計を行います。
| ネット予約 | 可 予約する |
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| 公式サイト | https://www.yokohama-ibd-yanagawa-bc.jp/ |
| 連絡先 |
TEL 045-311-3925 |
住所 |
〒220-0005 神奈川県横浜市西区南幸2丁目21-5
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| アクセス | JR 横浜 より 徒歩6分 |
※本記事は 2025年8月 時点のものです。