私が消化器内科を専門にした理由は大きく2つあります。1つは、扱う臓器や病気が幅広く、多くの患者さんのお役に立てる分野だと考えたから。もう1つは、内視鏡を用いたポリープの切除など、内科でありながら外科的な治療も可能な点に魅力を感じたからです。自分の手で病気の原因を見つけ、それを直接取り除き、症状の改善まで見届けられる――そうした診療スタイルに大きなやりがいを感じました。
しかし、その一方で病院勤務のなかでは「もっと早く治療できていれば……」と悔やまれるような、重症化した患者さんと向き合うことも少なくありませんでした。そうした経験を通じて、重症化する前の段階から関わり、早期発見や予防の視点で患者さんを支える医療の必要性を強く実感するようになりました。その思いを形にすべく、2024年、豊中の地に「I&T胃腸と脳のクリニック」を開院しました。
当クリニックでは、消化器内科と脳神経内科の医師が連携し、体と脳の両面から診療を行っています。たとえば「おなかの不調が続くのに検査では異常がない」といったケースでも、ストレスや生活背景などを踏まえて多角的に対応します。医学には「脳腸相関」という考え方があります。脳と腸は自律神経やホルモンを通じて互いに影響し合っているといわれており、おなかの不調が気分に影響したり、ストレスが腸の動きに変化を与えたりするのもその一例です。こうした仕組みを踏まえ、当クリニックでは症状の背後にある本質に目を向けた診療を大切にしています。
また、当クリニックでは、まず患者さんのお話をしっかりと受け止め、一見関係がなさそうな症状や悩みについても丁寧に伺うことを心がけています。症状に限らず患者さんが困っていることや不安に感じていることを細かくヒアリングし、生活状況も含めた全体像を把握したうえで、一人ひとりに合わせた治療を選びます。一度のヒアリングで決めつけるのではなく、状況に応じて柔軟に対応する姿勢を大切にしています。
消化器内科と脳神経内科の連携診療
たとえば「検査では異常がないのに、おなかの不調が続く」といった場合にも、ストレスや自律神経など幅広い視点からアプローチできます。こうした診療は「脳腸相関」の考えに基づいており、身体と脳のつながりに配慮した診療を行っています。
鎮静薬を使った苦痛の少ない内視鏡検査
希望される方には鎮静薬を使用し、できる限り苦痛に配慮した内視鏡検査を実施しています。検査中の不快感や緊張を軽減し、リラックスした状態で受けていただけるよう工夫しています。
患者さんに負担のない動線設計
内視鏡の検査室とリカバリールームがつながっており、検査後はベッドで横になったままリカバリールームに移動するので、そのままお休みいただけます。
検査中に見つけたポリープは基本的にその場で切除可能です。サイズや状態によっては近隣の病院と連携して治療にあたります。
ストレスや生活習慣が原因となることが多いため、消化器内科と脳神経内科の双方の視点から診察し、適切な治療を提供します。
内視鏡で病状を確認したうえで、薬物療法を中心に治療します。症状の重症度に応じて点滴治療なども行い、患者さんの生活の質を維持できるようサポートします。
必要に応じて、新しい治療薬の使用にも対応しています。医師が適当と判断した場合は、抗CGRP抗体薬という新しい薬の投与も可能です。
| ネット予約 | 可 予約する |
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| 公式サイト | https://i-t-clinic.com/ |
| 連絡先 |
TEL 06-4865-5780 |
住所 |
〒560-0021 大阪府豊中市本町一丁目13-34 ウェルネスガーデン1F
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| アクセス | 阪急宝塚本線 豊中駅 から 徒歩2分 |
※本記事は 2025年8月 時点のものです。