兄が医学部へ進学したことをきっかけに、私も医師という道を意識し始めました。人が好きで、人の話を聞くことや人生の歩みを知ることに強い関心を抱いていたことから精神科の道を選びました。心療内科・精神科の医師として、1人の患者さんと長く関わり、悩みに寄り添いながら社会生活を取り戻す過程を支えられる点に大きなやりがいを感じています。
開院場所として南越谷を選んだのは、アクセスのよさと地域のニーズに応えられると考えたためです。以前、新宿で診療をしていた際には、埼玉や千葉、神奈川からも多くの方が受診される現状を目の当たりにし、地域で気軽に相談できる場の不足を強く感じました。そうした経験から通いやすく相談できる場を地域につくろうと、南越谷での開院を決めました。
当クリニックでは、初めて心療内科・精神科を受診される方にとっても安心できるような工夫を取り入れています。最初から医師の診療に入るのではなく、公認心理師・看護師による予診からスタートし、不安や緊張を和らげながら診察へとつなげています。
また、スタッフ全員で患者さんを支えるホスピタリティを重視し、「まずは相談してみよう」と思っていただけるような雰囲気づくりを心がけています。心の悩みは一人ひとり異なり、他の人から見れば些細なことに思える内容であっても、その方にとっては大きな負担になっていることがあります。
当クリニックではそうした思いを尊重し、1人の人間として真摯に向き合うことで、安心して相談できる場所であり続けたいと考えています。
薬に頼りすぎない治療と安心できる診療体制
診療では、認知行動療法などの非薬物的アプローチを重視しています。必要に応じて薬を用いることもありますが、それだけに頼らないよう努めています。また、患者さんがプライバシーに配慮された環境で、気兼ねなく悩みを打ち明けられるような体制を整え、症状が落ち着いた後の再発予防や安定した社会生活の継続までを見据えた診療を心がけています。
制度の利用や復職までトータルでサポート
自立支援医療や傷病手当金、精神障害者保健福祉手帳などの制度を活用できるよう案内を行い、生活の安定につなげています。また、休職から復職に至る過程でも切れ目のない支援を行い、患者さんや職場と連携しながら一人ひとりに合ったプランを検討。社会生活の継続や再スタートを支えることも、当クリニックの重要な役割と考えています。
スタッフ全員で支える包括的サポート
当クリニックには公認心理師が4名在籍しており(2025年8月時点)、医師だけでなく多職種のスタッフがチームとして患者さんを支えています。受付を含めたスタッフ全員がホスピタリティの精神を持ち、一人ひとりの背景に寄り添った対応を心がけています。患者さんにとって「ここなら安心できる」と感じられる温かい医療の提供を目指しています。
職場や学校での人間関係、業務量、受験や就職活動などの強いストレスから、イライラや気分の落ち込み、動悸などの症状が現れる病気です。まずは、要因を整理して環境を見直す支援を行います。薬を補助的に用いながらストレスマネジメントに取り組む方法や、リフレッシュできる習慣を取り入れる工夫もお伝えし、回復を支えます。
うつ病になると、意欲の低下によって、今までできていたことができなくなるなど、日常生活に支障をきたすことがあります。当クリニックでは、薬を「生活リズムを取り戻すためのサポート役」として用いながら、朝の光を浴びる、食事や運動を取り入れるなど、習慣改善を重視しています。気力や行動が回復しやすい状態を整え、症状の改善と再発予防につなげていきます。
多くの方は抑うつ状態で受診されるため、診察では「家で気分が高揚しすぎることはないか」「最近元気すぎると言われないか」などを確認します。治療の基本は薬による症状の安定化ですが、重要なのは、自分で調子の波に気付き、無理をしない工夫を身につけること。薬に頼るだけでなく、自分や周囲が状態を理解することで、より安定した生活を目指せるようサポートしています。
不安障害とは、人前で話すときや試験を受けるときなどの緊張が過度になり、心配や不安が強すぎて日常生活に支障をきたして心や体にさまざまな不快な症状が現れる病気です。治療では、自己肯定感を高める取り組みや小さな成功体験の積み重ねを重視しています。薬も利用しながら、少しずつ自信を取り戻せるよう支援しています。
突然、動悸や呼吸困難などのパニック症状が出る病気です。当クリニックでは、自律神経を整える腹式呼吸を指導し、発作の軽減を支援します。必要に応じて頓服薬を「お守り代わり」に持つことで安心感を得ながら行動できるようにし、成功体験を重ねて薬に頼らず過ごせる状態を目指します。
18歳以上の方を対象に診療しています。うつ症状や適応障害がきっかけで受診し、背景にADHDがあることが発覚する方もいます。特性を自覚することが改善の第一歩であり、忘れ物を防ぐ仕組みや生活のルーティン化など具体的な工夫を一緒に考え、日常生活を過ごしやすくする支援を行っています。
強いこだわりや対人関係の難しさから、夫婦や家族とのトラブルが受診のきっかけとなることがあります。大切なのは特性を自覚し、周囲と共有すること。理解を得ることで関係性が改善し、心の負担が軽くなることもあります。困っていなければ受診は不要ですが、「生きづらさ」を感じるときは検査や相談をおすすめします。
「寝つけない」「寝ている途中で目が覚める」「朝早く目が覚めて、その後眠れない」など症状は多様で、ストレス、うつ病など心の病気、睡眠時無呼吸症候群、生活の乱れなど原因はさまざまです。当クリニックではまず漢方薬を用い、それでも難しい場合は睡眠導入薬を使用することもあります。並行して、生活習慣の改善などを進め、安心して眠れる環境を整えます。
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| 公式サイト | https://koshigaya-kokoro.jp/ |
| 連絡先 |
TEL 048-940-1717 |
住所 |
〒343-0845 埼玉県越谷市南越谷4-11-5 メディカルプライム新越谷5F
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※本記事は 2025年10月 時点のものです。