当クリニックは、白内障をはじめとする様々な目の病気に対し、視力の改善や視機能の維持を目的とした眼科手術・治療を専門に行っています。とは言え、患者さんが求める「見え方」は千差万別です。たとえば、仕事でパソコンを長時間使う方や車の運転をする方、趣味で手芸を楽しむ方――。どの距離を、どのように、どれくらいの頻度で見ているかはまったく異なります。その全てを、たとえば「視力1.0」などという数値だけで語ることはできません。だからこそ私たちは、視力を単なる数値ではなく、日々の暮らしや人生の満足度に深く関わるものだと捉えています。
こうした背景から、当クリニックでは患者さん一人ひとりの見え方の希望を尊重し、「どのように見えると、その方の毎日が心地よくなるか」を起点に、それぞれに適した視力の形を“オーダーメイド”で提供することを理念に掲げてきました。
ただ数値を上げてよしとするのではなく、その後の見え方まで責任をもって設計・提案できてこそ、意義のある眼科治療だと考えています。そのために、常に新しい技術を積極的に取り入れ、よりよい選択肢を提案し続けています。
診療の中心にあるのは、「どれだけ快適に、かつ自然に見えるか」という、視力の「質」への強いこだわりです。
たとえば白内障の手術では、手術のスキルはもちろん大切ですが、それ以上に大事なのが、術前のカウンセリングや検査の丁寧さだと考えています。当クリニックでは視能訓練士が複数の検査機器を使って、細かく視力の状態を確認します。そのうえで、患者さんがどんな暮らしを送りたいのか(遠くをはっきり見たいのか、それよりも手元を重視したいのかなど)をじっくり伺いながら、その方にぴったりの焦点距離となる眼内レンズのご提案に努めています。
高額なもの、新しいものが必ずしもその方にとってベストとは限りません。複数の選択肢から何が適切かを一緒に考え、納得できるまで丁寧に説明することを大切にしています。
幅広い手術の選択肢
複数の選択肢の中から、目の状態とライフスタイルに合った手術を提案。複数の術式を比較したうえで、納得のいく選択ができるようにしています。
精密な術前検査と分析力
複数の検査機器を用いた検査と、国家資格を持つ専門職である視能訓練士による高度な解析により、誤差の少ないレンズ度数設定や視力予測に努めています。
暮らしに合わせたご提案
単なる医学的な視点だけでなく「どんな場面で見やすくしたいか」など、治療後の暮らしを見据えた提案をするための丁寧な聞き取りを行います。
手術適応の場合は、多焦点眼内レンズ*(自由診療を含む。詳細は後述)をはじめとするさまざまなレンズから、患者さんに適したものをご提案します。術前に見え方のご希望をしっかり伺い、術後も快適な視覚が得られるよう配慮しています。
角膜の状態や近視の進行度を丁寧に確認したうえで、目の健康と将来の視機能を見据えた対応を心がけています。強度の近視や特殊な目の状態にも注意を払い、安定した視力の維持を目指しています。
年齢や目の状態に応じて、見え方のバランスを整えるための対応を行っています。患者さんのライフスタイルやご希望を踏まえ、日常生活での見え方の「質」の向上を目指しています。
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*多焦点眼内レンズ
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■概要
複数の距離にピントを合わせやすい構造を持つレンズです。さらに、焦点の合う範囲を広げた「焦点深度拡張型」と呼ばれるタイプもあります。
遠くから近くまで、見える幅が広くなるのが特徴です。手術時は、点眼麻酔後に角膜を切開して水晶体を摘出した後、眼内レンズを挿入します。
<多焦点眼内レンズ全般の補足事項>
※本治療では使用するレンズには、選定療養のものと自由診療のものがあります。なお、自由診療については有効性や安全性が公的に認められたものではない、未承認レンズ機器を使用しています。
※当クリニックでは複数種類の多焦点眼内レンズを採用しており、患者さんのご希望と目のご状態に合わせて使い分けています。
<自由診療で用いる多焦点眼内レンズに関する補足事項>
※レンズは国内代理店より購入、もしくは現地メーカーより直接輸入しています。
※国内承認済みの多焦点眼内レンズはこの他にも存在します。
※個人輸入に関する医療機器などの注意点については、下記のページで詳しく案内されています。(https://www.yakubutsu.mhlw.go.jp/index.html)
■リスク・副作用(自由診療で使用されるレンズについて)
イギリスの学術誌に掲載された使用報告では、ハロー(比較的頻度高め)やグレア、スターバーストなどの光視症が中等度まで出現することがあること、特に夜間、薄暗がりでの近見作業では見え方の質がやや低下する可能性があることが報告されているため、それらがリスク・副作用と考えられます。なお、長期データは未確定であり、この他の重大なリスクがまだ明らかになっていない可能性があります。また、本レンズによって生じた副作用は医薬品副作用被害救済制度の対象にはなりませんので、その点に留意したうえで慎重にご検討ください。
■治療に要する期間
手術前の診察回数:2回(通常2週間~1か月以内に完了)
手術:1回
※手術治療の後は、1年程度通院が必要です。一般的な通院頻度は、手術翌日、翌々日、5日目、2週間目、3週間目、1~6か月目(月に1~2回)、6か月目~1年(月に1回)です。
■治療にかかる費用
<手術に要する費用>
選定療養のレンズの場合は手術費用は保険適用、レンズ代は全額自己負担となり、自由診療のレンズの場合は手術費用・レンズ代などの全ての費用において全額自己負担となります。
・選定療養の場合:下記の金額を保険診療の手術費用(片目45,000~50,000円/両目90,000~95,000円)に追加
片目:+416,900円 両目:+833,800円
・自由診療の場合(国内未承認のレンズを使用)
片目:660,000~715,000円 両目:1,210,000~1,320,000円
<通院に要する費用>
・選定療養の場合
お薬代:ご状態を拝見したうえで個別にご案内させていただきます。
検査代:上記手術費用に含まれます。
診察料:診察1回あたり400円~850円
・自由診療の場合
お薬代:上記の手術費用に含まれます。
検査代:上記手術費用に含まれます。
診察料:ご状態に応じて、術後1または3か月までは上記の手術費用に含まれます。(1または3か月以降の診察料は1回当たり400~850円)
※上記の通院/処方回数は平均的な目安です(ご状態によって変わります)。
※上記の価格は、全て税込価格です。
| ネット予約 | 可 予約する |
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| 公式サイト | https://chukyo-eye.or.jp/ |
| 連絡先 |
TEL 052-883-1543 |
住所 |
〒456-0032 愛知県名古屋市熱田区三本松町12-22
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| アクセス | 名鉄名古屋本線 神宮前駅 東口 徒歩1分 |
※本記事は 2025年11月 時点のものです。