総合病院で腎臓内科を担当していた頃、透析が必要となる患者さんを継続的に診てきました。透析は命を守るために欠かせない一方で、週に複数回の通院や長時間の治療が必要となるため、患者さんの日常生活に大きな負担がかかります。だからこそ「もっと早い段階で血圧や血糖のコントロール、定期的な検査を通じて腎臓の状態を管理できていれば、ここまで進行せずに済んだのではないか」と感じることが少なくありませんでした。
こうした経験から「重症化する前の段階で患者さんを支えたい」と考えるようになり、長年親しまれてきた先代のクリニックを引き継ぐことにしました。「腎臓が心配になったら、まず相談してみよう」。そんな風に思っていただける存在を目指し、丁寧に診療を続けていきたいと考えています。
慢性腎臓病や高血圧症などの慢性疾患は、自覚症状が乏しく、患者さんにとって治療を続ける意味が見えにくい病気です。そのため私は、一方的な指示や指導ではなく、気持ちに寄り添う声かけを大切にしています。たとえば、検査結果を見ながら「一緒に工夫していきましょう」と伝えたり、生活習慣の改善が成果につながったときには「よい変化が出ましたね」と共に喜んだりします。こうしたやり取りを通じて、患者さんが前向きに治療を続けられるよう支えています。
腎臓病を中心とした診療体制
院長は日本腎臓学会認定の腎臓専門医であり、腎機能障害に関する幅広い症状に対応しています。一般内科も含め、腎臓の状態に配慮した診療を行っています。
在宅医療や地域連携に注力
訪問診療を通じて通院が難しい方をサポートします。ケアマネージャーや近隣の病院と連携し、継続的な診療が行えるよう努めています。
リフィル処方箋*に対応
病状が安定している方には、医師の判断の下でリフィル処方箋*を発行します。必要な検査や診察は続けながら受診回数を減らすことで、通院の負担軽減につなげます。
食事・運動療法から薬物治療まで、腎障害の重症度に応じて段階的に対応します。数値だけで判断せず、症状の変化や生活習慣病との関係も踏まえて治療目標を設定します。
ご自宅で測る血圧値(家庭血圧)を重視し、医療機関で血圧高値を示す「白衣高血圧」や早朝に血圧が上がる現象も見逃さないように配慮します。1つの薬に複数の成分を組み合わせた「合剤」などを活用し、服薬の負担を減らす工夫も行います。
治療ガイドラインに基づいて、LDLコレステロールや中性脂肪などの検査項目ごとに目標値を設定し、まずは生活習慣の改善から始めます。必要に応じて、薬物治療を追加します。
他の腎疾患の可能性を含めて、丁寧に鑑別します。薬物療法を行いながら、進行が早い場合には早期に近隣の病院へ紹介し、適切な治療につなげています。
当クリニックで採血や尿検査を行い、結果から緊急度を判断します。必要に応じて近隣の病院を紹介し、初期治療を受けていただきます。治療後に安定した方は当クリニックでの定期フォローが可能です。
*リフィル処方箋
リフィル処方箋とは、症状が安定している患者さんについて、医師の判断により一定期間内に繰り返し利用できる処方箋のことです。
通常、処方箋は1回の診察につき1回のみ利用できますが、リフィル処方箋の場合は、医師が定めた期間内に3回までを上限に、同じ処方箋を繰り返し使用できます。
| ネット予約 | 可 予約する |
|---|---|
| 公式サイト | https://www.kawamura-int.com/ |
| 連絡先 |
TEL 0774-41-6259 |
住所 |
〒611-0031 京都府宇治市広野町西裏99
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| アクセス | 近鉄京都線 大久保駅 より 徒歩2分 |
| 駐車場 | 駐車場 9台 ※西側とクリニック裏に駐車場がございます。 |
※本記事は 2025年10月 時点のものです。