外科医だった父の姿を見て、私も自然と外科医を志しました。しかし、10歳代後半から重い片頭痛(へんずつう)に悩まされるようになり、結局その道は断念することに。長時間の外科手術の途中で症状が出たら、とても対処できないと思ったからです。そんな中で出会ったのが、痛みを専門的に治療するペインクリニックでした。「痛み」そのものに向き合う医療に強く共感し、この分野こそ自分の進むべき道だと感じました。
地域で30年診療を続けてきた「芥川診療所」を「芥川きどクリニック」と改名して引き継いだのは2021年のことです。その翌年、クリニックが火災に見舞われて一時診療ができなくなった時期があったのですが、その間、患者さんからたくさんの温かい励ましをいただき、自分たちの医療が地域の中で果たす役割の大きさを実感しました。「健康で苦痛のない毎日を支えることで、この恩に報いたい」――その思いが、日々の診療の原動力になっています。
痛みはとても個人的な感覚であり、言葉で表現するのは難しいものです。だからこそ、治療方針を決める際には、表現しづらい思いや違和感も丁寧にくみ取りながら、その痛みがどんな背景で生じているのかを一緒に考えていきます。会話を重ねて心身の状態や生活状況を理解し、患者さん一人ひとりに合った治療を探していきます。
また、かかりつけ医として、風邪やインフルエンザ、生活習慣病の管理などにも幅広く対応しており、その際にも密なコミュニケーションを意識しています。特にご高齢の患者さんの場合、些細なやりとりから体の変化に気付くことも少なくありません。日々の何気ない会話から出される小さなサインを見逃さず、地域の皆さんの健康と安心を長く守り続ける存在でありたいと思っています。
痛みを解決に導く多彩なアプローチ
急性の痛みでは速やかな改善を、慢性的な痛みでは痛みを増幅させる悪循環を断ち切ることを目指します。そのために、注射、内服薬、物理療法、リハビリテーションなどさまざまな方法を組み合わせながら、そのとき、その方に合った方法を探ります。
正確性と負担の軽減に配慮した注射治療
痛みを注射で治療する際は超音波エコーを活用し、原因となっている部位に的確にアプローチできるように努めています。さらに、注射時は必要に応じて細い針を使用し、刺入時の刺激や不快感を軽減できるよう配慮しています。
院長自身も痛みと向き合った経験あり
院長自身も若い頃から片頭痛に悩まされてきました。常に痛みに苛まれるつらさを経験してきたからこそ、同じような苦しみを抱える患者さんに寄り添いたいと考えています。1人でも多くの方を、痛みから救いたい――その思いで、丁寧な診療を心がけています。
抗ウイルス薬と鎮痛薬を基本に、痛みが強い場合や、発疹(ほっしん)改善後も痛みが残る“帯状疱疹後神経痛(たいじょうほうしんごしんけいつう)”のリスクが高い場合には、神経ブロックや静脈内鎮痛薬投与を早期から併用します。発症の初期から適切に痛みをコントロールすることで、痛みの長期化を防ぐことが期待できます。
できるだけ早い段階で診断を付けるために、まずX線など画像検査を行って原因を特定します。治療は原因に応じて鎮痛薬や物理療法から始め、痛みが強い場合や長引く場合には、神経ブロックなどの注射治療を適切な時期に検討します。
症状の出方や神経のどの部位に障害があるかを丁寧に確認し、痛みの程度や痛みが続いている期間に応じて段階的に治療を進めます。まずは鎮痛薬などの内服治療から開始し、十分な改善が得られない場合には神経ブロックなどの注射治療を検討します。
発疹が治まった後も神経の痛みが続く場合には、薬の見直しに加え、体を温める治療(漢方薬や物理療法)を組み合わせて症状の緩和を図ります。また、痛みに意識を向けすぎないよう、心の持ち方を整える認知行動療法的アプローチを通じて、前向きな生活を送れるように支えます。
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TEL 072-685-0161 |
住所 |
〒569-1121 大阪府高槻市真上町1丁目3-28
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| アクセス | JR京都線 高槻駅 北口より 徒歩8分 |
| 駐車場 | 駐車場 3台 ※駐車場が2箇所ございます。 |
※本記事は 2025年11月 時点のものです。