私が産婦人科に興味を持ったきっかけは、医学生時代の実習でした。緊急帝王切開に立ち会い、赤ちゃんの産声を聞いた瞬間、本当に感動して「こんなにすごい分野があるんだ」と強く心を動かされたことを今でも覚えています。それまでは深く考えていなかったのですが、この経験を通して「産婦人科って面白いな」と感じ、この道に進みました。
その後、周産期医療に携わるなかで、不妊症の分野に関わるようになりました。お産は1つの大きな出来事ですが、そこにたどり着けない方もいるという現実があります。子宮内膜症などの病気を抱え、「子どもが欲しいけれど授からない」という方を診るなかで、不妊症とはどういうものなのかに関心を持つようになりました。
妊娠は決して当たり前ではなく、さまざまな要素が重なって初めて成立する、いわば奇跡のようなものだと実感しています。こうした経験を経て不妊症診療に軸足を置くようになりました。
診療において私が大切にしているのは、患者さんお一人おひとりと真摯に向き合い、その方にとって適した選択を一緒に考えることです。不妊の原因は人によってまったく異なるため、流れ作業のように同じ治療を当てはめることはありません。
まずは現在の状態を丁寧に把握し、何が妊娠の妨げになっているのかを見極めることが重要です。そのうえで、現在の状態を踏まえながら、次に取るべき選択肢とそのタイミングを検討します。特に年齢によって状況が変わる場合には、1回1回の機会を大切にしながら、複数の選択肢の中からその方にとって有効と考えられる方法を探っていきます。
また、にしたんARTクリニックでは全国の院が連携し、知識や技術、治療に関する情報を共有しています。私自身も20年以上にわたり不妊治療に携わってきましたが、これまでの経験に加え、新しい知見も取り入れながら、よりよい医療の提供に努めていきます。
生殖補助医療の中核となる培養室と徹底した安全管理体制
体外受精や顕微授精などの生殖補助医療では、卵子・精子・受精卵を扱う培養室の環境と管理体制が結果に大きく影響します。当クリニックでは培養室を不妊治療の中核と位置づけ、厳格な管理体制の下で検体を取り扱っています。また、災害時の停電に備え、培養機器は無停電電源装置に接続されており、万が一の事態でも受精卵への影響を最小限に抑える対策を講じています。
培養室の「見える化」で、患者さんの安心につなげる
培養室の内部をガラス窓越しに確認できる「見える化」を実現しており、患者さんの大切な受精卵がどのような環境で管理されているのかを実際に確認できます。精液の提出や胚培養士とのやり取りの際には専用の小窓を利用するなど安全性にも配慮しつつ、透明性の高い医療を提供することで、患者さんが安心して治療に取り組めるようにしています。
全国の培養室が連携し、技術と体制の向上を図る
にしたんARTクリニックでは、医師・看護師・胚培養士・カウンセラーが連携しながら患者さん一人ひとりの治療を支えるチーム医療を実践しています。また、全国に展開する各院の培養室責任者が定期的に集まり、培養成績の向上や技術の共有、業務改善について意見交換を行っています。各院の知見を共有しながら技術と体制をアップデートしていくことで、安定した質の高い生殖医療の提供につなげています。
不妊治療は一律の方法で進めるものではなく、年齢や治療歴、生活状況などを総合的に考慮しながら段階的に進めていくことが重要です。検査では抗ミュラー管ホルモン(AMH)検査、超音波検査などを実施して原因を丁寧に評価し、ご夫婦それぞれの状況を踏まえた治療方針を提案します。患者さんの思いに寄り添いながら、医学的に適切な治療を重視しています。
体外受精は、卵子と精子を体外で受精させ、培養した受精卵を子宮へ戻す生殖補助医療です。 受精卵の培養環境や胚培養士の技術は、生殖補助医療を支えるうえで重要な要素であり、設備と技術の両方が大切になります。当クリニックでは培養環境の管理を徹底するとともに、胚培養士が日々トレーニングを重ねながら技術向上に取り組んでいます。受精卵を丁寧に培養し、妊娠につながる可能性を高められるよう尽力しています。
顕微授精は、精子を卵子へ直接注入して受精を促す生殖補助医療です。男性因子による不妊などに対する治療法であり、精密な操作を必要とするため、培養士の高度な技術が求められます。経験を積んだ胚培養士が細心の注意を払いながら操作を行い、妊娠につながる可能性を高めるべく卵子や受精卵を大切に取り扱っています。
将来の妊娠に備える選択肢の1つとして、卵子凍結*があります(自由診療です。詳細は後述)。加齢に伴う妊娠力の変化を見据え、妊娠を希望する時期に向けて卵子を保存しておく方法です。現在の卵巣機能やライフプランを踏まえながら、適応やタイミングについて丁寧に説明しています。採卵から凍結・保存まで一貫した体制で対応することで、将来の選択肢を広げるためのサポートを行っています。
*卵子凍結について
【内容】
将来の妊娠に備えて、排卵誘発薬を使用のうえ卵子を採取し、凍結保存します。将来的には、妊娠を希望するタイミングで卵子を融解。顕微授精を行い、胚が育つことができれば子宮に移植します。
※自由診療です。詳細は医師にご確認ください。
※凍結後、妊娠を希望するタイミングや状況によって、ご希望があれば他院でも融解・受精・胚移植を行うことが可能です。
【費用の目安】
400,000円程度(診察、検査、凍結などの費用を含む)+1年ごとに49,500円程度(凍結卵子の保管費用)。
※排卵誘発法、採卵できた個数、凍結保存する個数に関わらず一律料金です。
※表示価格は全て税込です。
【治療期間・回数の目安】
初診~凍結まで1〜2か月程度(通院6〜8回程度)です。個人の生理周期により、治療期間や受診回数は異なります。
※凍結後、当クリニックにて融解~胎児の心拍確認までを行う場合は、別途費用がかかります(税込359,550円程度)。その場合の治療期間・回数は、およそ2〜3か月程度(通院5〜7回程度)です。
※受精や着床が問題なく行えた場合の期間・回数です(一般的に凍結卵子の受精率は71~79%、着床率は17~41%)。
【副作用・リスクなど】
排卵誘発時に、卵巣過剰刺激症候群(卵巣の腫れ、お腹や胸に水がたまる)や、それに伴う合併症(血栓症、腎不全など)が起こる可能性があります。
なお、卵子凍結は将来の妊娠に確実性をもたらすものではありません。
| ネット予約 | 可 予約する |
|---|---|
| 公式サイト | https://nishitan-art.jp/branch/shinjuku/ |
| 連絡先 |
TEL 0120-542-202 |
住所 |
〒160-0022 東京都新宿区新宿三丁目25番1号 ヒューリック新宿ビル10階
GoogleMapで見る
|
| アクセス |
JR 新宿駅 より 徒歩1分 東京メトロ丸ノ内線 新宿駅 B11出口直結 徒歩0分 東京メトロ副都心線 新宿三丁目駅 B11出口直結 徒歩0分 |
※本記事は 2026年5月 時点のものです。