院長インタビュー

「顔の見える連携」と幅広い医療を受け持つ、嶺井第一病院の取り組み

「顔の見える連携」と幅広い医療を受け持つ、嶺井第一病院の取り組み
石川 智司 先生

医療法人 大平会 嶺井第一病院 院長

石川 智司 先生

目次
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この記事の最終更新は2018年12月19日です。

沖縄県浦添市にある医療法人 大平会 嶺井第一病院は、一般病棟と回復期リハビリテーション病棟を備え、地域に幅広い医療の提供を行っています。新しい医療機器を積極的に導入して行う診療や、力を注いでいるリハビリテーションなどの病院の強み、そして近隣医療施設との連携強化の取り組みについて、同院の院長である石川智司院長先生にお話を伺いました。

 

嶺井第一病院の外観

当院は、1976年に脳神経外科嶺井病院として、初代院長である嶺井進先生によって創立されました。診療科は、脳神経外科、整形外科、内科、漢方内科、神経内科、放射線科、リハビリテーション科をそろえ、地域医療の一端を担っています(2018年7月時点)。

2000年には回復期リハビリテーション病棟を開設し、急性期から回復期の患者さんに、リハビリテーションを提供しています。

常によりよく、より安全な医療の提供を心掛け、地域の方々に安心していただける医療を提供できるよう、スタッフ一同尽力しています。

 

 

MRI室

当院では、よりよい医療サービスを患者さんに提供するため、積極的に多様な医療機器の導入を行い、病気の早期発見につとめています。さまざまな病気の可能性がある患者さんを、診察できる体制が整っていることは、当院の強みです。MRIの撮影は当日でも可能ですし、脳ドック(脳の健康診断)も受け付けています。

2018年7月現在、当院ではMRI、CT、RI、DSAなどの医療機器を使用しています。

 

外来受付

回復期リハビリテーション病棟では、脳血管疾患などによる術後の後遺症や、整形外科術後の運動機能障害に対するリハビリテーションを行っています。急性期から回復期を含め、患者さんの日常生活動作改善や社会復帰のために、365日間リハビリテーションを提供しています。

たとえば、MRIやCTの結果によって、脳卒中発症後の回復程度の予測をつけることができます。これにより、それぞれの患者さんに合うリハビリテーションの提供が可能です。患者さんの目標が「自宅に帰り、日常生活をおくること」であれば、回復程度を予測し、目標に向けたリハビリテーションにシフトするなど、それぞれの患者さんに合った方法で治療が可能な点も、当院の強みです。

脳卒中は発症後の2、3か月程度が回復のピークで、その後は徐々に回復の限度を迎えるとされています。この回復がピークである時期に、当院では集中的にリハビリを行える環境を整えています。

患者さんが常によりよいリハビリテーションを、受けることができるよう、当院は力を注いでいます。

 

カンファレンスの様子

当院では、急性期の治療を終えた回復期の患者さんを急性期病院から積極的に受け入れており、「顔の見える連携」を重視しています。急性期病院から嶺井第一病院へ紹介したい患者さんがいると言われた際には、私を含め当院のスタッフが急性期病院にいる患者さんと主治医に会いに行っています。会いに行くことによって、患者さんの状態などを実際に確認することができますし、急性期病院との連携を強く結ぶこともできます。

私は以前、急性期病院の脳外科の医師として、手術などの治療を行う役割を担っていました。当時は治療が終了したら、その後の患者さんの経過がわからないため、心残りがありました。そうした経験をしたこともあり、「顔の見える連携」を重視しています。急性期・慢性期・維持期も含め、紹介を受けた患者さんについて「ご自宅に帰ることができた」「施設に入居された」などのフィードバックを行いながら、患者さんが地域に戻るまでをスタッフ全員でサポートしていくことが理想です。

 

 

当院では、急性期治療を行いながら、回復期の患者さんの経過を診ることもできますので、判断力を培うことが可能です。自分が関わった患者さんの経過を診ていると、「ここまでよくなったのか」という実感が沸きます。多様な医療機器も扱うことができますし、経験の幅が広くなります。研修の一環としてでも構いませんので、ぜひ当院に来ていただき、一緒に沖縄の医療を支えることができればと思います。

診察、治療、回復期の受け皿など、さまざまな医療を行っていますが、必要であれば適した病院への紹介も行っていますので、今後もぜひ安心してお越しいただければと思います。

超高齢化社会に向け、医療の需要も多様化しています。今まで以上に地域の医療機関と強化連携を図っていきます。より一層、「何かあったときに、安心して相談できる病院」になれるよう、スタッフ一同で精進してまいります。

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