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かぽじにくしゅ

カポジ肉腫

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原因

カポジ肉腫は、男性における同性愛エイズ患者において発症することが多い腫瘍性病変を指します。腫瘍の発生に関しては、HHV-8と呼ばれるヘルペスウイルスが根本的に関与していると考えられています。

HHV-8は唾液や粘膜などを介して感染し、白血球の中でも「B細胞」と呼ばれるリンパ球の一種に潜伏感染します。国によって感染率は異なりますが、日本においてはそもそもHHV-8に感染している人が少ないと考えられています。また、仮に健常人がHHV-8に感染した場合であっても、明らかな臨床症状を呈することはほとんどありません。

しかしながら、エイズを代表とする免疫抑制状態になると、B細胞に潜伏感染をしているHHV-8が増殖することになります。HHV-8に感染したB細胞は、血管を裏打ちする血管内皮細胞と接触する機会も多く、B細胞から血管へとHHV-8がうつることになります。血管内皮細胞へと移行したHHV-8は、血管内皮細胞の遺伝子形態を変化させがん細胞へと方向付けることになります。以上のような経路を介して、カポジ肉腫は発生すると考えられています。

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