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クループ
クループとは、喉頭の周囲が狭くなることで、さまざまな呼吸器症状が起こる病気の総称です。特徴的な症状には、犬が吠えたような咳(犬吠様咳嗽(けんぼうようがいそう))があります。 喉頭周囲が狭く...
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口・のど

クループくるーぷ

更新日時: 2017 年 04 月 25 日【更新履歴
更新履歴
2017 年 04 月 25 日
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概要

クループとは、喉頭の周囲が狭くなることで、さまざまな呼吸器症状が起こる病気の総称です。特徴的な症状には、犬が吠えたような咳(犬吠様咳嗽(けんぼうようがいそう))があります。

喉頭周囲が狭くなる原因の大半は、ウイルス感染による炎症です。そのため、一般的にはウイルス感染によって引き起こされる「急性喉頭気管気管支炎」のことをクループといいます。ウイルス性のクループ(急性喉頭気管気管支炎)は、3歳までの男児にみられることが多く、夜間に呼吸器症状が強くなる傾向があります。

原因

クループの原因は感染性のものと非感染性のものに大別することができます。

感染性のクループ

感染性のもののうち、ウイルスが原因となるクループは、約8割を占めるといわれています。原因ウイルスの半数以上は「パラインフルエンザウイルス」です。パラインフルエンザウイルスは冬から春にかけて流行し、ときには重い症状を伴うクループを引き起こすこともあります。

その他の原因ウイルスとしては、エンテロウイルス・インフルエンザウイルス・RSウイルスなどがあります。マイコプラズマやジフテリアといったウイルス以外のものが原因になることもありますが、頻度はまれです。

非感染性のクループ

クループを繰り返す場合、アレルギー的な要因が関与していることもあります。また、逆流性食道炎がクループ特有の呼吸器症状の引き金になっていることもあります。小児の気道は、生理的に狭くなる傾向があります。乳幼児はもともと気道が細いため、軽度の炎症により、クループの症状が容易に現れます。

症状

クループの大半はウイルスが原因となっているため、鼻水や軽い咳、発熱といった風邪症状(感冒症状)から始まります。感冒症状が1~3日経過した後に、クループに特徴的な以下の症状が現れます。

  • 犬吠様咳嗽(けんぼうようがいそう):犬が吠えたような咳のこと
  • 喘鳴(ぜんめい):ヒューヒューという呼吸音のこと
  • 嗄声(させい):かすれ声のこと

など

症状は夜に悪化する傾向があり、一度収まっても数日間繰り返すことがあります。初期の症状は、泣いたときや寝ているときに現れやすく、安静時には現れません。病状が進行すると、安静時でも症状が起こるようになり、陥没呼吸や肩呼吸と呼ばれる呼吸不全の兆候をみせることもあります。

検査・診断

典型的なウイルス性クループの場合、問診や特徴的な症状(犬吠様咳嗽や喘鳴など)をみることで診断がつくこともあります。

重症度が高い場合や典型的なクループではない場合には、診断のために血液検査やレントゲン検査を行なうこともあります。クループでの特徴は、声門の直下(声門下と呼ばれる部位)が狭くなることです。そのため、声門下に焦点を当て、レントゲン画像を撮影することもあります。

また、気道異物や先天的な構造の異常などが原因となって、クループを繰り返しているときもあります。これらを見極めるために、クループを繰り返すお子さんに対して内視鏡検査を行うこともあります。

治療

クループの症状を悪化させないためには、安静を保つことが大切です。お子さんが何らかの症状をみせているときには、泣かせないよう不要な刺激を避ける必要があります。

クループの治療では、気道粘膜の乾燥を避けたり、痰の排出を促したりすることを目的として、加湿を行なうこともあります。加湿の際には、お子さんの興奮を助長しないよう注意することが大切です。なお、重症度によっては加湿の有効性が証明されていないこともあるため、やや慎重な姿勢で用いる必要があります。

気道の腫れに対する治療

気道の粘膜の腫れにより気道が狭くなり、クループの症状が現れている場合は、腫れの軽減を目的として、ステロイド治療を行なうことがあります。重症例に対しては気管支拡張剤の吸入が選択されることもあります。吸入の効果はおよそ30分で現れるとされますが、持続時間が短いという点で、ステロイドの内服と異なります。吸入から時間がたつと効果は消失し、クループの症状が再び生じることが懸念されるため、吸入を繰り返すこともあります。

さらに重症のクループに対しては、入院のうえ、酸素投与や人工呼吸管理がなされることもあります。

ウイルスが原因ではない場合の治療

細菌性のクループが疑われるときには抗生物質が投与されることがあります。また、気道異物が原因の場合には、気管支鏡や手術によって異物を除去します。アレルギーや逆流性食道炎が原因となりクループを繰り返すこともあるため、原因に応じた治療が選択されます。

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