原因
サルコペニアは、加齢による“一次性サルコペニア”と、活動不足や病気、栄養不良によって生じる“二次性サルコペニア”に分けられます。
一次性サルコペニア
筋肉量の減少は誰にでも起こるもので、一般的には25~30歳頃から始まり、年齢を重ねるにつれて徐々に進行していきます。
このような加齢によるサルコペニアの背景には、運動ニューロンや筋衛星細胞の減少、成長ホルモンやテストステロンの分泌低下、炎症性サイトカインの増加、加齢に伴う食欲不振による体重減少などが関係していると考えられています。
二次性サルコペニア
活動が不足すると骨格筋量が減少し、座る姿勢や寝る姿勢が長いと特に下半身の筋力が低下します。
また、臓器不全や炎症性疾患、内分泌疾患、がんなどの病気に付随してサルコペニアが起こるほか、病気によって安静を強いられ、不活動になることもサルコペニアの原因です。
栄養においては、エネルギー、総タンパク質、必須アミノ酸のうちBCAA(バリン・ロイシン・イソロイシン)の摂取不足がサルコペニアの誘発原因になるといわれています。
医師の方へ
Medical Note Expertでしか読めない、学会や医局の最新医療知見を得ることができます。
【インタビュー】高齢糖尿病患者の食事療法、虚弱・筋肉量減少予防優先を――難しいエビデンスづくり(1200字)
2019年の糖尿病診療ガイドライン改訂以前は、多くの場合肥満の是正を中心としたエネルギー制限を基にした食事療法が行われてきた。ところが、日本の糖尿病患者の7割は65歳以上、3割以上は後期高齢者だ。その人たちが痩せることによってサルコペニアやフレイルという別の問題が生じ、それは糖尿病以上に問題だ。した
【第119回日本内科学会レポート】高齢者糖尿病の診療ポイント――認知機能障害やフレイルとの関連、対策、薬物治療について(4200字)
糖尿病は、高齢になるほど有病者の割合が高くなる傾向があり、本邦では65歳以上の約5人に1人が罹患しているといわれている。今回荒木 厚氏(東京都健康長寿医療センター 副院長/内科総括部長/フレイル予防センター長)は第119回日本内科学会総会・講演会(2022年4月15日~17日)における教育講演の中で
「サルコペニア」を登録すると、新着の情報をお知らせします
「サルコペニア」に関連する記事
関連の医療相談が2件あります
手術するかどうかの判断
手術を受けるべきかどうか悩んでいます。その判断基準についてアドバイスをお願いします。 4月より左足全体に何となく違和感を感じ、5月より痛み始め受診しました。 保存療法が一般的とのことでしたが、6月より痛みが強くなり、鎮痛剤を飲み始め、12日にMRIでヘルニアを確認し同日ブロック注射、28日にヘルコニア注射を受けました。7月下旬より痛みが和らぎ始め、激痛が無くなりまとまった睡眠も取れるようになりました。しかし、ヘルコニア注射後5週間経った現在でも、鎮痛剤を飲まないと、左のお尻から下肢に痛みがあり通常の生活は難しい状態です。8月12日に再度診察にて手術するかどうかを決める事になっており、その時にまだ鎮痛剤が必要なようなら手術をお願いすることになるのかと思っていますが、もし、判断するのに有意義なポイントなどありましたら教えてください。 よろしくお願い致します。
筋肉量の増加
2年前ぐらいから大腿筋の疲れ 階段を昇るのがきつい 従来整形外科にも診断したが異常は見つからない。 年齢の関係とも考えられるが 筋肉量の減少ではないかと自分では思っておりますが 解決方法を教えて頂ければ 有難いです。
※医療相談は、月額432円(消費税込)で提供しております。有料会員登録で月に何度でも相談可能です。