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口唇ヘルペス
口唇ヘルペスとは、単純ヘルペスウイルスが原因となり、唇や周辺の皮膚に小さい水ぶくれ(水疱と呼びます)が生じる病気を指します。単純ヘルペスウイルスには1型と2型がありますが、特に単純ヘルペスウイル...
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口・のど

口唇ヘルペス(こうしんへるぺす)

更新日時: 2017 年 04 月 25 日【更新履歴
更新履歴
2017 年 04 月 25 日
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概要

口唇ヘルペスとは、単純ヘルペスウイルスが原因となり、唇や周辺の皮膚に小さい水ぶくれ(水疱と呼びます)が生じる病気を指します。単純ヘルペスウイルスには1型と2型がありますが、特に単純ヘルペスウイルス1型が口唇ヘルペスと深く関与します。単純ヘルペスウイルスに一度感染すると、一生涯身体の中に生息し続けると考えられており、風邪やストレスなどの刺激をきっかけとして、繰り返し口唇ヘルペスの症状を引き起こします。単純ヘルペスウイルス1型に感染している人は日本を含めて全世界で非常に多く、地域差や人種差があるものの、およそ7割の人が感染していると推定されています。

その他、こちらの記事も参照ください。
https://medicalnote.jp/contents/151116-000039-FDVDDJ

原因

単純ヘルペスウイルスが原因となり、口唇ヘルペスは発症します。単純ヘルペスウイルスには1型と2型がありますが、口唇ヘルペスの多くは単純ヘルペスウイルス1型が原因となっています。単純ヘルペスウイルス1型は、乳幼児期の頃に初めて感染することが多く、成人になるまでに多くの方が感染していると言われています。単純ヘルペスウイルス1型に一度感染すると、体内に一生涯ウイルスが存在することになります。感染症やストレス、疲れ等をきっかけとして、口唇ヘルペスの皮膚症状が何度も繰り返し出現することがあります。口唇ヘルペスによる症状があると、唾液や水疱の中にウイルスが大量に排出されるようになり、周囲の人に感染が拡大します。
一方単純ヘルペスウイルス2型は、主に性感染症と関連したウイルスであり、性器周辺に水疱等のヘルペス特有の皮膚症状を引き起こします。単純ヘルペスウイルス2型は性交渉を契機に感染するため、基本的には学童期以降の性活動が活発な年齢層で初感染を認めます。オーラルセックスに関連して、口周囲に単純ヘルペスウイルス2型が広がることもあります。その結果、単純ヘルペスウイルス2型が口唇ヘルペスを引き起こすこともありますが、口唇ヘルペスの発症例から見るとまれな部類に入ります。


その他、こちらの記事も参照ください。
https://medicalnote.jp/contents/151116-000039-FDVDDJ

症状

口唇ヘルペスによる皮膚症状は、時間経過に応じて変化します。見た目に水疱が明らかではない初期の段階であっても、ぴりぴりした感じや痒み、熱感といった皮膚の感覚症状を唇の周辺に感じることがあります。感覚異常を訴えた数日後に、数mm程度の小さい水疱が口唇周囲に出現します。水疱は唇と皮膚の境目周辺に見られることが多く、それぞれが融合して大きくなることもあります。また唇周辺に留まることなく、水疱が鼻やほっぺたに生じることもあります。さらに時間が経過すると水疱が破れ、最終的にかさぶたが形成されます。皮膚症状は、2〜3週間程度の経過で痕を残さずに完全に治ることが期待できます。
単純ヘルペスウイルスに対して初めて感染したのか、それとも体内に潜んでいたウイルスが再度活性化してきたのかによって、症状の出方は異なります。一般的には初感染の場合の方が、症状が重いことが多く発熱や歯肉炎(口唇ヘルペスでは歯肉まで水疱が広がることは少ないです)が生じることもあり、喉の痛み等を強く訴えることもあります。


その他、こちらの記事も参照ください。
https://medicalnote.jp/contents/151116-000039-FDVDDJ

検査・診断

口唇ヘルペスの診断は、通常見た目の皮膚所見を中心にしてなされることが多く、必ずしも追加の検査が必要な訳ではありません。しかし、時にアフタ性口内炎、帯状疱疹、毛嚢炎、またより重篤な症状を呈している場合等には、鑑別が必要となることもあります。さらに単純ヘルペスウイルスの存在を確認する検査が行われることがあります。このために、①ウイルス分離、②病理組織学的検査(顕微鏡を用いて、水疱の中にいる多角巨細胞、核封入体などを証明します)、③感染細胞を用いた単純ヘルペスウイルスの抗原検出、④単純ヘルペスウイルスに対する抗体の検出(血液検査)、⑤単純ヘルペスウイルスに特有の遺伝子検出(PCR法など)、といった方法等がとられることもあります。


その他、こちらの記事も参照ください。
https://medicalnote.jp/contents/151116-000039-FDVDDJ

治療

口唇ヘルペスの治療においては、単純ヘルペスウイルスに対して効果のある抗ヘルペスウイルス薬(アシクロビルやバラシクロビル)が使用されます。抗ヘルペスウイルス薬には、錠剤や顆粒の飲み薬から軟膏やクリームの塗り薬まで多種類あります。時に単純ヘルペスウイルスは重篤な疾患を引き起こすこともあり、点滴薬にて治療をされることもあります。口唇ヘルペスの治療は、水疱出現の前段階(すなわち、皮膚に異常感覚を感じている時)で治療を介入した方が、症状が軽くなることが期待できます。単純ヘルペスウイルスの初感染に伴う皮膚症状の場合には、口腔内にも水疱ができることがあります。こうした状況は「ヘルペス性歯肉口内炎」とも呼ばれ、幼児期に見ることが多く、喉の痛みから水分摂取が不十分となり脱水になることもあります。脱水にならないように、水分摂取や痛みに対してのアプローチも必要になります。なお、口唇ヘルペスによる皮膚症状が長引くと、細菌感染症を合併することもあります。その際には抗生物質の併用も必要になることがあります。
口唇ヘルペスにならないように予防するには、免疫力を上げることです。免疫力を上げるためには、日頃からバランスのとれた食事、とくにビタミン類を積極的にとることが大事です。逆にアルコール・たばこ・菓子はビタミンを壊しますので、過剰にとらないように気を付けましょう。またストレスを感じたら無理をせずゆっくり休む時間をとり、不規則な生活にならないように心がけるのも予防につながります。


その他、こちらの記事も参照ください。
https://medicalnote.jp/contents/151116-000039-FDVDDJ

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