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性器ヘルペス
性器ヘルペスとは単純ヘルペスウイルス1型 (HSV-1) もしくは2型 (HSV-2) が性器に感染することによって引き起こされるウイルス性の疾患です。性行為などを介して感染し、性器やその周辺部...
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性器ヘルペスせいきへるぺす

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更新日時: 2017 年 04 月 25 日【更新履歴
更新履歴
2017 年 04 月 25 日
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概要

性器ヘルペスとは単純ヘルペスウイルス1型 (HSV-1) もしくは2型 (HSV-2) が性器に感染することによって引き起こされるウイルス性の疾患です。性行為などを介して感染し、性器やその周辺部位に水疱やただれができ、痛みやかゆみが生じます。また、性器ヘルペスは約80%が再発例といわれ、再発を繰り返すことが大きな特徴のひとつとして挙げられます。性器に感染すると、骨盤の神経節に移動して潜伏し、ストレスなどをきっかけに再活性化し、症状が現れるようになります。現在の医療では根治が難しいため、再発を繰り返す場合には、患者さんの精神的苦痛が大きくなります。またヘルペスウイルスは、感染していても無症状の場合も多く、知らず知らずのうちにパートナーに移してしまっていることも珍しくありません。そのため、世界的にも患者数は増加傾向にあり、問題となっています。

原因

性器ヘルペスは、単純ヘルペスウイルス1型 (HSV-1) もしくは 2型 (HSV-2) に感染することで引き起こされます。通常の日常生活を送っている中では感染しませんが、ヘルペスウイルス感染者との性的接触により感染します。ヘルペスウイルスは、感染者が無症状の場合にも分泌液、精液、唾液の中に少なからず排泄されており、皮膚や粘膜に症状が出現している際には特に多く排泄されています。パートナーに症状が出ている際にはセックスを避ける、性器ヘルペスの方とのバスタオルの共有は避ける、お尻に症状が出ている方が使用された便座は消毒するなどの予防が必要です。また、妊娠されている方で、出産時に性器ヘルペスの症状が出ている場合は赤ちゃんが産道で感染する危険性があります。新生児が感染すると重症化し命に関わる可能性もあるため、帝王切開での分娩が勧められています。

症状

単純ヘルペスウイルスに初めて感染した方のうち、約70%の方が無症状のまま経過します。しかし、初感染で症状が出る方の場合 (初感染初発)、激しい症状が出現します。感染原因となる性交渉から2〜7日ほどの潜伏期間を経た後、性器やその周辺部位に赤い腫れが生じ、痛みやかゆみを伴う小さな水疱が左右対称に出現します。症状が現れる部位としては主に、男性の場合は亀頭や陰茎体部、女性の場合は外陰部や膣、子宮頸管や膀胱まで及ぶこともあります。3〜5日ほどで水疱は破裂し、ただれた状態となり、激しい痛みを引き起こす場合もあります。この他、発熱、全身倦怠感、足の付け根 (鼠径部) のリンパ節が腫れるといった症状が出る場合もあります。女性の場合、尿が出なくなったり、排尿時に痛みが生じたりする膀胱炎症状が現れることもあります。歩行が困難となる場合も多く見受けられます。髄膜炎に派生していくこともあるので注意が必要です。初感染時は無症状で、その後初めて症状が現れた方 (非初感染初発) の場合には、症状が軽いことが多いです。また、単純ヘルペスウイルスは性器に感染すると、骨盤の中の神経節に潜伏します。ストレスなどをきっかけにウイルスが再活性化すると、 症状が再発します。再発時には、初感染時に比べると症状は軽いものの、痛みやかゆみが出現し、性器やお尻、太ももなどに水疱やただれなどが数個程度現れます。

検査・診断

性器ヘルペスの検査には、大きくウイルスを直接証明する抗原検査と血清抗体の上昇によって診断する抗体検査があります。病変部からの検体を採取し、蛍光抗体法により抗原を検出する方法や、近年ではイムノクロマトグラフィー法を用いた迅速診断キットが利用可能となり、迅速かつ簡便に抗原検出が行えるようになっています。より確実なウイルス分離培養法や感度の高い核酸増幅法もありますが、時間や費用の問題からあまり一般的ではありません。血清を用いて行う抗体検査には補体結合反応 (CF法)、中和反応 (NT法)、ELISA法などがあります。比較的行いやすい検査ではありますが、各手法それぞれ一長一短があること、また病変におけるウイルスの存在を証明するのが困難であることから、検査結果の判読には各検査の手法を深く理解し、慎重に行う必要があります。

治療

性器ヘルペスは単純ヘルペスウイルス1型 (HSV-1) もしくは2型 (HSV-2) による感染症であるため、抗ウイルス薬を使用してウイルスの増殖を抑える治療を行います。抗ウイルス薬としては、アシクロビルやバラシクロビルが用いられ、5〜10日間内服します。重症の場合には、入院して点滴治療が必要になる場合もあります。軽症の場合には、軟膏を病変部位に塗布します。現在の医療技術では体内に侵入したヘルペスウイルスを完全に排除する事はできないため根治は難しく、再発を繰り返すこともあります。

性器ヘルペスにならないために、予防することも大切です。感染後、症状が出ていない場合でもヘルペスウイルスは排泄され、他の人へと感染させてしまう可能性はゼロではありません。感染の拡大を避けるためには、ヘルペス感染者との濃厚な接触を避けることが大切です。パートナーにヘルペスの症状が出ているときはキスやセックスなどの性行為は控える、症状がない場合でもコンドームの使用が推奨されます。ただし、病変部に触れることでも感染する可能性があるため、コンドームだけでは完全に防ぐことはできません。

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