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Mouth
喉頭がん
喉頭がんとは、のどに相当する「喉頭」に発生するがんのことです。人ののどは喉頭(こうとう)と咽頭(いんとう)のふたつの器官から成り立っています。喉頭は、空気の通り道である気管につながっており、声帯...
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口・のど

喉頭がんこうとうがん

更新日時: 2017 年 04 月 25 日【更新履歴
更新履歴
2017 年 04 月 25 日
掲載しました。
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概要

喉頭がんとは、のどに相当する「喉頭」に発生するがんのことです。人ののどは喉頭(こうとう)咽頭(いんとう)のふたつの器官から成り立っています。喉頭は、空気の通り道である気管につながっており、声帯も喉頭の一部です。

喉頭がんの発生数は、がんのなかでは少なく、がん全体の約0.6%とされています。また、喉頭がんの発生には喫煙や飲酒が深く関わっており、女性と比べて男性の発生数が多いとされます。発症すると、声を出す・食事をする・呼吸をするなど日常生活において基本的な動作が障害を受けます。こうした動作をなるべく損なわないようにしながら、場合によっては機能を回復させる方法を追加しながら治療が行われます。

原因

喉頭がんの原因としては、主に喫煙と飲酒が知られています。それ以外の原因としては、以下のようなものが考えられます。

  • アスベストにさらされること
  • 声帯の酷使
  • 逆流性食道炎
  • ヒトパピローマウイルスの感染

飲酒について

飲酒をすると、アルコールの分解過程で生じるアセトアルデヒドが有害物質としてはたらきかけると考えられています。飲酒をすると顔が赤くなるような方は、アセトアルデヒドに対しての分解能力が弱いとされており、飲酒によるがんの発生リスクが高まります。

症状

喉頭がんは、声帯を含む領域で発症します。声帯とがんの位置関係に応じて、現れる症状には差がみられます。

声帯がある部分は声門といいます。声門より上部分を声門上、下部分を声門下といいます。喉頭がんは、発生した場所によって声門がん、声門上がん、声門下がんの3つに分類されます。このうち最も患者数が多い声門がんは、患者総数のうち60%以上に及びます。声門上がんは30%程度であり、声門下がんの頻度は高くありません

声門がん

声門がんを発症した患者さんは、ほぼ全員が嗄声(させい)という、がらがら、ざらざらした声やかすれ声が目立つようになります。進行すると、血痰・呼吸困難などの症状があらわれます。患者さんのほとんどは嗄声が2週間以上治まらなければ病院に訪れるため、早期発見されやすく、転移する前に治療できることも少なくないタイプです。

声門上がん

声門上がんの多くは、のどに何かが詰まっているなどの違和感が最初にあらわれます。また、刺激の強い料理を食べるときなどに痛みを感じることがあります。進行するにつれて痛みは耳のほうにまで広がっていき、首のあたりのリンパ節が腫れてくることも多くみられます。さらに進行すると、声門にまでがんが侵出し、嗄声や呼吸困難など声門がんと同様の症状がみられます。声門上がんは、初期の頃は声がかすれず、発見されにくいタイプです。多くの場合、進行した状態で発見されることが特徴です。

声門下がん

初期の声門下がんは、症状が現れないことがあります。しかし、進行して声帯に浸潤すると、嗄声や呼吸困難がでてきます。初期は自覚に乏しく、発見が遅れることの多いがんです。

検査・診断

喉頭がんでは、病気による変化のみられる部位を観察するため、喉頭鏡や喉頭ファイバースコープが用いられます。疑わしい変化が確認された場合は、局所の細胞を採取して、病理学的な検査を元にして喉頭がんの診断が行われます。

喉頭がんの広がり具合を確認するためには、超音波検査(首のリンパ節への転移状況や、動脈、静脈など重要臓器との位置関係をタイムリーに評価する検査)や、CT、MRIなどの画像検査が重要です。こうした検査を元にして、病気分類(ステージ)がされます。

治療

喉頭がんは、病気分類(ステージ)によって治療法が決定されます。近年では発声機能を温存させることが重視され、治療法もその意向に沿って判断されます。

また、喉頭がんは、嚥下や発声など日常生活に深く関わる部位で起こる病気です。治療法によってはこうした基本動作に影響が生じることもあるため、手術療法にするのか、放射線療法にするのか、化学療法をどうするのかといった治療方針を慎重に決定することが必要です。一般的には、早期の喉頭がんであれば放射線治療が適応されます。進行したがんの場合は、手術治療か化学放射線療法が検討されます。

治療後は、治療法によっては食べ物の飲み込みに対してリハビリが必要になることがあります。その際、誤嚥性肺炎のリスクがあることに留意しましょう。また、発声機能が失われることがあるため、電気喉頭・食道発声・シャント法などにより機能回復の手段が選択されることがあります。これらの方法にはそれぞれ長所・短所があるので、経過や状況をみながら適した方法を選択することが大切です。

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