クリップする
URLを入力して
記事をクリップしましょう
指定された URL のページが見つかりません
Mouth
歯周病
歯周病とは、歯周組織に原発し、歯周組織を破壊し、その機能を損傷する病的ないし生理的反応を指します。歯周組織は、セメント質、歯根膜(しこんまく)、歯肉、歯槽骨(しそうこつ)から構成されています。炎...
Male consulter resolved
クリップに失敗しました
口・のど

歯周病(ししゅうびょう)

更新日時: 2017 年 04 月 25 日【更新履歴
更新履歴
2017 年 04 月 25 日
掲載しました。
閉じる

概要

歯周病とは、歯周組織に原発し、歯周組織を破壊し、その機能を損傷する病的ないし生理的反応を指します。歯周組織は、セメント質、歯根膜(しこんまく)、歯肉、歯槽骨(しそうこつ)から構成されています。炎症が歯肉組織のみに起こっているものを歯肉炎と呼び、炎症が歯肉を越えて広がり歯根膜や歯槽骨の破壊をきたしたものを歯周炎と呼びます。

原因

大部分の歯周疾患は、口腔常在菌か外来性菌のプラーク細菌が原因となると考えられています。また、かかりやすさは人によって大きく異なり、その進行速度は歯周病原菌の量と性質、それに対する生体反応によって異なります。

その他の原因因子は、歯周疾患の誘発を速めたり、病気を悪化させたりするはたらきをもつ因子とみなされます。

歯周病を引き起こす直接因子

  • プラーク
  • 歯石
  • 食片圧入(歯と歯の間に食べ物が挟まること)
  • 不働歯(親知らずなど)
  • 不適合な修復物
  • 咬合性外傷
  • ブラキシズム(歯ぎしり)
  • 喫煙
  • 歯列
  • 咬合異常
  • 歯の形態異常
  • 口腔前庭異常
  • 小帯付着異常

病気の誘発を速める・悪化させる因子

  • 伝染性疾患(HIV:ヒト免疫不全ウィルス関連性壊疽性潰瘍性歯肉炎、壊死性潰瘍性歯周炎)
  • 代謝性疾患(糖尿病、骨粗鬆症)
  • 内分泌異常(甲状腺期の低下症及び亢進症、下垂体機能低下症及び亢進症、上皮小体機能低下症および亢進症、糖尿病、その他ホルモンバランスの乱れ)
  • 栄養不良
  • アレルギー性疾患
  • 皮膚科疾患
  • 血液疾患
  • 遺伝
  • ストレス

症状

歯周疾患の原因により、歯肉が赤くなる、腫れるなどの炎症が現れます。歯肉炎となった後、歯肉炎が進行し歯と歯肉の付着レベルが破壊され、歯周炎となります。歯周炎が重症化すると歯を支えている歯槽骨の吸収が進行し、歯の動揺が増大して最終的には歯の喪失にいたります。

検査・診断

歯周疾患の検査の主な目的は、歯周疾患を鑑別・診断すること、開始時期とその進行状況を確認すること、病気のかかりやすさを調べること、治療に対する反応のモニターをすることなどです。検査項目には、下記のようなものがあります。

口腔内診査

問診、視診、レントゲン写真、臨床的な口腔内記録(残存歯、隣在歯との接触関係、補綴処置や修復歯の状態、ポケット測定と測定時の出血有無、付着歯肉の状態などを確認)などから診断を行います。

個々の検査

  • 歯肉の炎症に関して:BOP、浸出液中の白血球数、浸出液中の白血球の炎症性産生物やメディエーター9
  • 歯槽骨の変化:サブトラクションラディオグラフィー、コンピユータートモグラフィによる立体化模型
  • アタッチメントレベル
  • 細菌叢:培養法、蛍光抗体法、DNA/RNAプローブ、暗視野顕微鏡
  • 免疫反応:抗体価、免疫応答細胞

治療

初期治療

まず原因を除去して病変の進行を止めます。さらに、患者さんに合った治療を選択していきます。

治療項目には、

  • 緊急処置
  • スケーリングとルートプレーニング(歯石を除去する治療法)
  • 口腔清掃法の指導
  • う触治療
  • 歯内治療
  • 要抜去歯の抜歯
  • 暫間固定
  • 習癖の改善
  • 歯周ポケット掻爬
  • 歯の小矯正等

などがあります。以上の項目を実施後に一定期間経過観察して治療効果を判定し、初期治療の結果を見直して再評価を行います。

歯周外科治療

初期治療後に行われる外科的治療で、目的別に以下の治療が行われます。

歯周ポケットの除去法

歯周ポケットの減少を目的として、切除療法、組織付着法(新付着術、フラップ手術)、再生治療法(歯周組織再生誘導法)などを行います。

歯肉歯槽粘膜形成術

歯周組織の健康を維持したり、プラークコントロールを行いやすい口腔環境に改善したりする外科的処置です。形態的、機能的に適切な付着歯肉の幅を形成・維持することを目的としています。

骨欠損とその対策

歯周疾患に関連して生じた歯槽骨の欠損や骨形態の異常を修正する目的で行う処置です。歯槽骨整形術、歯槽骨切除術、骨移植および人工骨補填術があります。

再建治療

初期治療や歯周外科治療後に咬合(咀嚼(そしゃく))機能回復や審美性の改善を目的として修復、補綴的治療、矯正治療等の総合的な治療を行います。

メインテナンス

歯周治療によって得られたよい歯周組織の状態を長時間維持するためリコール(口腔内の定期健診)とホームケアが行われます。歯周疾患の進行や再発防止のために定期的に歯科を受診し、必要な処置を受けることが大切です。

歯周病の記事を読む

もっとみる

歯周病の記事にご協力いただいている医師