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岡山市立市民病院(岡山県岡山市北区北長瀬表町3丁目20-1 : JR山陽本線「北長瀬」駅 連絡通路あり 徒歩1分))の病院ページ。内科などの診察を行っています。
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岡山市立市民病院

岡山県岡山市北区北長瀬表町3丁目20-1

JR山陽本線「北長瀬」駅 連絡通路あり 徒歩1分

http://okayama-gmc.or.jp/shimin/

086-737-3000

  • 岡山市立市民病院 写真

100年後も地域の方に愛される病院になるために 岡山市立市民病院の特長と魅力

100年後も地域の方に愛される病院になるために 岡山市立市民病院の特長と魅力

岡山市立市民病院は、1936年に45床の病院としてスタートし、約80年間にわたって、自治体病院として市民の方々が求める高度な医療を提供してきました。そして、2015年には岡山駅から一駅の北長瀬駅に直結したアクセスしやすい場所に新築移転し、現在では病床数も400床となっています。今回は、院長でありながら、ご自身も脳神経外科医として現場に立つ一方で、院長として患者さんと職員双方に魅力的な病院運営を行っている、松本健五先生にお話をうかがいました。

岡山市立市民病院の外観

外観 提供:岡山市立市民病院

岡山市立市民病院診療科の特長

岡山市立市民病院は自治体病院として岡山市とその近郊の方々の健康を守るために日々診療を行っています。総合病院としてさまざまな患者さんを受け入れるため、各疾患の専門的なスタッフや高度な設備を備え対応しています。

病院から北長瀬駅前目での道

岡山市立市民病院の救急センターは断らない—救急車応需率97%以上を堅持—

岡山市立市民病院 ERスタッフステーション岡山市立市民病院 ERスタッフステーション

市民病院の救急センターは、24時間365日すべての救急患者受け入れはもちろん災害や感染病の流行時の受け入れ環境があります。そして、どこから来ても、どんな患者さんでも断らないということをモットーにしています。なぜなら、それが市民のためにある市民病院の責務だと考えているからです。

すべての患者さんを受け入れることは決して容易ではありません。しかし、「市民に必要とされる病院とは何か」を常に考え、市民のためにいかに受け入れができるのかを考え、実行するのが岡山市立市民病院の使命だと考えています。

また、市中病院としては珍しく、岡山市消防局と連携して院内に救急救命士が常駐し、再教育の実践や指導救命士の養成の勉強ができる環境を設けています。院外の関係スタッフとも密にコミュニケーションや連携がとれる環境をつくることで、市民のための救急ワークステーションという役割を果たしているのです。この点が他の病院にはない岡山市立市民病院の特色といえるでしょう。

加えて岡山市立市民病院の救急センターは、医学部の教育科目である「救急医療臨床実習」において岡山大学の医学生の実習施設にも指定されており、主に医学部5年生全員が毎週数名の割合で実習に参加しています。このように次世代の医師たちの育成にも積極的に貢献しています。

救急科と連携した血液・腫瘍センター

岡山市立市民病院の血液・腫瘍センターでは、救急センターと協力しながら、休日や夜間でも対応し、県外病院からの紹介患者さんも幅広く受け入れています。また、同種造血幹細胞移植にも対応した、バイオクリーンルーム(無菌状態にした病室)などの高度な設備を備えた病棟もあります。

高齢化社会が進むにつれ、血液腫瘍は増加傾向にあり、今後も血液・腫瘍センターに求められる役割は、高まっていくことが予想されます。

充実した設備と優秀なスタッフを揃える脳疾患センター

高い専門性を備えた脳神経外科も岡山市立市民病院の大きな特長の1つです。ここでは、血管内治療などの専門医(通常の医師の資格を持ちながらも、専門的な知識や技術を習得し、各学会などで専門医と認定された医師)が5名と、研修を終え専門医を目指す専攻医が4名常勤しています。これは市中病院ではなかなかない充実した医師の数だと思います。

そして、最新のMRIやCT、血管を映し出すことのできる血管造影装置などの最先端機器を導入し、脳卒中専用病室である脳卒中ケアユニット(SCU)も開設しています。また、脳神経外科だけでなく、神経内科専門医、リハビリ専門医や脳卒中リハビリテーション看護認定看護師、リハビリスタッフが職種を越えたチームとなって、脳疾患センターを組織しており、高度な医療を提供しています。

安心して出産ができる産婦人科

岡山市立市民病院の産婦人科では、自然分娩を目標としながら、助産師による個別指導、マタニティスクール、必要に応じて管理栄養士による栄養相談も実施しています。また、近々、岡山大学から産科の先生に1名来ていただき常勤4名体制になる予定です。

充実したスタッフと新しく清潔感あふれる病棟などの施設設備をそろえ、安心してお産をしたり、治療が受けられる抜群の環境をご用意しています。今後はもっと多くの方々に、岡山市立市民病院の産婦人科を知って利用していただきたいと考えています。そのため、ホームページやfacebook、広報物で岡山市立市民病院の情報やイベントの告知をするなど、様々なPR活動を行っています。

CS(顧客満足)だけでなくES(従業員満足)も重視

光の差す明るく清潔感のあるつくり光の差す明るく清潔感のあるつくり

私が岡山市立市民病院の院長に就任した当初(2003年)は、病院の存続問題もあり、病院全体に活気がなく暗い雰囲気でした。ESのアンケートを実施した際も、職員同士の人間関係の悩み、労働環境に対する意見が多くあがり、私はこの状況を変えていかねばならないと決意しました。

そこで私は、病院職員が笑顔で楽しく働いていないと、患者さんも笑顔で快く治療が受けられないと考え、職員の労働環境の整備を最優先としました。結果、現在のESアンケートの回答では、不満や悩みは激減し、近年では求人を出すと県内外から岡山市立市民病院に就職したいという方が増加しています。

どのように労働環境を整えていったのか

松本院長が撮影されたフランスのお写真松本院長が撮影されたフランスのお写真

まず、従業員の多くは、家庭を背負いながら働いているということを忘れてはいけません。その立場を理解しながら労働環境の改善に種々努めました。最近では年度末の特別ボーナス制度を設けるなど、懸命に働いて生み出してくれた収益は、しっかりと給料として職員に還元できる規定を作成しました。

また、息抜きとして適度な休みがなければ仕事にも身が入りません。私はカリフォルニア大学に留学し日本に戻ってきた際、日本人は朝から晩まで非人間的に働き過ぎていると実感しました。そのため、私が大学の脳神経外科の医局長だった時代は夏休みを3週間設けてあり、その期間内に仕事をしに来た者は、家に帰していたほどです。今は、同じように岡山市立市民病院でも、プライベートの時間が仕事とバランスよく取得できるような制度を検討中です。

そしてこの問題を解決するうえで何よりも重要な点は、職員1人1人が仕事を通じて自己実現できる病院であることです。働いていて最も耐えがたく、職員のモチベーションを下げてしまうものは、患者さんのために何かをやりたくてもできないという環境です。そのため、岡山市立市民病院では、職員みんなの病院なのだから、立場は関係なく誰でもオープンに意見が言い合える環境として、組織を横断した委員会やワーキングを活性化しています。

女性職員のサポート

岡山市立市民病院には女性の医師や看護師も多く在籍しており、女性職員が快適に就労できるシステムを整えています。例えば、育児と仕事を両立したい方には、出勤時間を遅らせたり、時短勤務ができる制度があります。

また、病院内には職員の子どものための「キュキュ保育園」があり、出勤前に安心して子どもを預けることができます。「キュキュ」とはフィンランド語で「能力」という意味です。また「curious cube」(好奇心の箱)のキュキュ、また岡山市立市民病院の特長である「救急」となぞらえ、子どもたちの好奇心を満足させ能力を培いたいという願いから、名づけました。

「ありがたい」と言われる病院の実現のために 岡山市立市民病院のこれから

岡山市立市民病院を皆がもっと安心できる病院になるために、今年の4月から入院患者さんのサポートをするPFMセンター(Patient Flow Managementセンター)を開設します。PFMセンターとは、患者さんが入院前、入院したときから、退院した後の逆紹介(岡山市立市民病院から他の医療機関に紹介状を書くこと)をする地域の病院を決めるなど、患者さんの入退院、その後も含めすべてのサポートをするセンターです。

また、現在は、県内の自治体病院をとりまとめて、薬剤共同購入するという話を進めています。薬剤の購入をまとめて行うことで、各病院の薬剤購入のコスト削減や業務軽減につながり、その分他の業務にお金と時間を使用できるというメリットがあります。これからは、県内の自治体病院とりまとめリードする病院として、積極的に活動をしていきます。

私が理想とする病院は常に「ありがたい」と言われる病院です。近年、医療費削減のため、経営の厳しい自治体病院は、運営を続けていくことが難しくなっています。しかし、経営・運営に力を尽くし、職員が使命感をもって市民、患者さんからだけでなく、周りの病院、開業の先生、行政からも「ありがたい」と言っていただける病院であり続けようとすれば、長く地域の方に安心と信頼を提供できる病院が実現できると信じています。「ありがたい」の反対語は「あたりまえ」です。「あたりまえ」の病院ではだめなのです。常に前へ、挑戦し続けねばなりません。