藤本 吉範 先生のプロフィール

藤本 吉範 先生

ふじもと よしのり

藤本 吉範 先生

JA広島総合病院 病院長

専門分野

脊椎・脊髄外科 スポーツ医学

紹介

病院全体の医療サービスのクオリティ向上を目指す、病院長という重職にありながら、週2回は外来診療を担当して患者と直接向き合う。脊椎外科が専門で顕微鏡を用いた脊椎手術や、骨折した脊椎を骨セメントで固定する先進医療に早くから取り組み、近年はより人に優しく回復が早い「経皮的内視鏡下ヘルニア摘出術(PED)」も治療に取り入れている。また、広島東洋カープとサンフレッチェ広島のチームドクターを務め、アスリートの治療を通して得られたノウハウを一般患者の治療にも役立てている。
【診療内容】
同院整形外科は、脊椎脊髄外科の手術を中心に、骨粗鬆症性椎体骨折に対する経皮的後弯矯正術、関節疾患に対する人工関節、大腿骨頸部骨折等の外傷に対する手術など、幅広い治療を実践している。
脊椎脊髄疾患については、藤本医師をはじめとする経験豊富な脊椎脊髄病の専門医が、手術用の特殊な顕微鏡を用いて、身体への負担が小さく、合併症の少なく安全性が高い手術を行っている。手術に用いられる顕微鏡は、明るく大きな視野を三次元的に見ることができ、安全・確実に目的とする施術が行えることが特長だ。さらに、頚椎・胸椎など脊髄高位の手術を行う場合は、脊髄の機能を電気生理学的にチェックできる術中脊髄モニタリングを行うことで、いっそう安全性を高めている。脊椎手術の場合、通常は翌日には歩けるようになり、約2週間で退院できる。長期間リハビリが必要な場合は専門の病院が紹介され、適切な治療を継続することができる。また、2011年より「経皮的後弯矯正術(バルーンカイフォプラスティ)が」が保険適応となり、同院でも施行例が増えている。高齢者で骨粗鬆症による背骨の骨折の痛みが改善しない患者に対して、背骨の骨折部を可能なかぎり復元して骨セメントを注入するという、非常に身体に優しい手術だ。世界一といわれる超高齢化社会を迎え、骨粗鬆症や腰部脊柱管狭窄症といった脊椎の病気が急増しているなか、今後ますます注目を集めそうだ。
腰椎椎間板ヘルニアの手術でも、人の身体に優しい低侵襲の手術が取り入れられている。現在のところ治療法は、安静、薬物療法、コルセット、各種ブロック療法といった保存療法と、保存療法で効果が期待できない場合の手術があり、手術では同科が主に行っている顕微鏡下ヘルニア摘出術のほか、内視鏡下ヘルニア摘出術、経皮的髄核摘出術がある。最近では、新世代の低侵襲手術として着目される「経皮的内視鏡下ヘルニア摘出術(Percutaneous endoscopic discectomy: PELD)」にも対応している。体内に内視鏡を挿入してヘルニアを摘出する方法で、傷口はわずか1センチ。一般的な顕微鏡下の手術は全身麻酔下で行われ、ヘルニアを摘出するために靭帯、骨の一部切除する必要があるのに対して、PEDは局所麻酔でヘルニアだけを切除できる。術後の痛みが少ないことが特徴で、入院期間も短くて済む。ただし、脊柱管狭窄症を合併している人や、ヘルニアが椎間板から1cm以上移動していたり、椎間板腔が狭くなっていたりする場合は、PEDを適応することが困難なケースがある。このため同科では、手術前に詳細な検査を実施して、患者一人ひとりに最も適した治療法が慎重に選択される。

略歴

1979年 広島大学医学部卒業
1981年 中電病院整形外科医師
1987年 広島大学医学部助手
1988年 庄原赤十字病院整形外科部長
1990年 広島大学医学部助手
1994年 広島大学附属病院講師
2003年 広島大学医学部助教授
2004年 JA広島総合病院・整形外科主任部長
2010年 同上・副院長
2014年 同上・院長

所属学会・資格・役職など

医学博士
日本整形外科学会:専門医,指導医
日本脊椎脊髄病学会:評議員,専門医,指導医
中部日本整形・災害外科学会:評議員
中国・四国整形外科学会:代議員
西日本脊椎研究会:世話人
広島脊椎・脊髄セミナー:世話人
North American Spine Society: Member
Cervical Spine Research Society: Member
Cervical Spine Research Society Asia Pacific: Founding Member

受賞・著書・論文など

【著書】
1. Dynamic diagnosisに必要な脊椎脊髄の神経症候学,三輪書店,2017年
2. 脊椎脊髄の手術・第Ⅱ巻,三輪書店,2015年
【論文】
1. Nakamae T, Fujimoto Y, Yamada K, Hiramatsu T, Hashimoto T, Olmarker K, Adachi N: Relationship between clinical symptoms of osteoporotic vertebral fracture with intravertebral cleft and radiographic findings. J Orthop Sci. 2017 Mar;22(2):201-206.
2. Yamada K, Nakamae T, Shimbo T, Kanazawa T, Okuda T, Takata H, Hashimoto T, Hiramatsu T, Tanaka N, Olmarker K, Fujimoto Y: Targeted Therapy for Low Back Pain in Elderly Degenerative Lumbar Scoliosis: A Cohort Study. Spine (Phila Pa 1976). 2016 May;41(10):872-9.

【著書】
1. Dynamic diagnosisに必要な脊椎脊髄の神経症候学,三輪書店,2017年
2. 脊椎脊髄の手術・第Ⅱ巻,三輪書店,2015年
【論文】
1. Nakamae T, Fujimoto Y, Yamada K, Hiramatsu T, Hashimoto T, Olmarker K, Adachi N: Relationship between clinical symptoms of osteoporotic vertebral fracture with intravertebral cleft and radiographic findings. J Orthop Sci. 2017 Mar;22(2):201-206.
2. Yamada K, Nakamae T, Shimbo T, Kanazawa T, Okuda T, Takata H, Hashimoto T, Hiramatsu T, Tanaka N, Olmarker K, Fujimoto Y: Targeted Therapy for Low Back Pain in Elderly Degenerative Lumbar Scoliosis: A Cohort Study. Spine (Phila Pa 1976). 2016 May;41(10):872-9.
3. Nakamae T, Yamada K, Shimbo T, Kanazawa T, Okuda T, Takata H, Hashimoto T, Hiramatsu T, Tanaka N, Ochi M, Olmarker K, Fujimoto Y: Bone Marrow Edema and Low Back Pain in Elderly Degenerative Lumbar Scoliosis: A Cross-Sectional Study. Spine (Phila Pa 1976). 2016 May;41(10):885-92.
4. Nakamae T, Fujimoto Y, Yamada K, Hashimoto T, Olmarker K. Efficacy of Percutaneous Vertebroplasty in the Treatment of Osteoporotic Vertebral Compression Fractures with Intravertebral Cleft. Open Orthop J. 2015 May 15;9:107-13.
5. Tanaka N, Fujimoto Y, Sumida T, Manabe H, Nakanishi K, Fujiwara Y, Kamei N, Nakamae T, Izumi B, Ochi M: Long-term clinical results of microsurgical transdural discectomy with laminoplasty: follow-up results over 10 years. J Neurosurg Spine. 2013 Jun;18(6):653-60.
6. Nakamae T, Fujimoto Y, Yamada K, Takata H, Shimbo T, Tsuchida Y: Percutaneous vertebroplasty for osteoporotic vertebral compression fracture with intravertebral cleft associated with delayed neurologic deficit. Eur Spine J. 2013 Jul;22(7):1624-32.
7. Nakanishi K, Tanaka N, Fujimoto Y, Okuda T, Kamei N, Nakamae T, Izumi B, Ohta R, Fujioka Y, Ochi M: Medium-term clinical results of microsurgical lumbar flavectomy that preserves facet joints in cases of lumbar degenerative spondylolisthesis: comparison of bilateral laminotomy with bilateral decompression by a unilateral approach. J Spinal Disord Tech. 2013 Oct;26(7):351-8.
8. Nakamae T, Tanaka N, Nakanishi K, Fujimoto Y, Sasaki H, Kamei N, Hamasaki T, Yamada K, Yamamoto R, Izumi B, Ochi M: Quantitative assessment of myelopathy patients using motor evoked potentials produced by transcranial magnetic stimulation. Eur Spine J. 2010 May;19(5):685-90.
9. Tanaka N, Nakanishi K, Fujimoto Y, Sasaki H, Kamei N, Hamasaki T, Yamada K, Yamamoto R, Nakamae T, Ochi M: Clinical results of cervical myelopathy in patients older than 80 years of age: evaluation of spinal function with motor evoked potentials. J Neurosurg Spine. 2009 Oct;11(4):421-6.
10. Tanaka N, Nakanishi K, Fujimoto Y, Sasaki H, Kamei N, Hamasaki T, Yamada K, Yamamoto R, Nakamae T, Ochi M: Expansive laminoplasty for cervical myelopathy with interconnected porous calcium hydroxyapatite ceramic spacers: comparison with autogenous bone spacers. J Spinal Disord Tech. 2008 Dec;21(8):547-52.

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