大腸がん

40歳代でステージIVaと診断された直腸がん患者さん

最終更新日
2021年05月10日

こちらの患者さんは40歳代の男性で、腹痛・下痢・下血などの症状が悪化してきたことをきっかけに受診されて直腸がんが見つかりました。比較的若い患者さんでしたが、発見時には単発ではあるものの肝臓に転移が見つかっており、ステージIVaと診断されました。

直腸がんと肝転移を同時に切除

こちらの患者さんの場合、肝転移が1か所で、しかも肝臓の表面にあり手術で取りやすい位置と判断されました。そのため、直腸がんをロボット支援下手術で切除すると同時に肝転移も腹腔鏡下手術(ふくくうきょうかしゅじゅつ)で切除するという選択を取りました。

手術自体は合計9時間を超える大手術となりましたが、カメラを入れる穴として直腸切除時と肝臓切除時で同様の穴を使用できたことから術後の傷は小さく、合併症もありませんでした。手術でがんをしっかり取りきることができたため、現在は仕事に復帰することもできています。

ベルランド総合病院

〒599-8247 大阪府堺市中区東山500-3 GoogleMapで見る


関連の症例

  • 診断時に余命半年といわれたステージIVの70歳代女性

    京都桂病院の消化器センター・外科の副部長を務める濱洲はます晋哉しんや先生に、大腸がんの症例について伺いました。 診断時に余命半年といわれたステージIVの70歳代女性 こちらの患者さんはS状結腸がんで、診断時にはすでに肝転移がみられるステージIVと診断されました。診断時の余命は半年。危険な状態でしたが、原発巣となるS状結腸がんを手術で切除し、その後抗がん剤による化学療法を行ったところ、抗がん剤がよく効き転移や再発なく数年経過しました。 その後、肝転移や肺転移がみられたものの、また別の抗がん剤が効果を示し、肺の転移はなくなりました。肝転移が残ったので2回目の手術を行い、放射線治療も行いました。 集学的治療によってがんをコントロールして10年 2回の手術とさまざまな抗がん剤、放射線治療などを駆使することにより、診断から10年ほど経った今でもご存命です。半年といわれた命がこんなにも延びることは、私たち医師としてもとても嬉しいことです。

    続きを読む
  • 膀胱へ浸潤したステージIIIcのS状結腸がん

    こちらの患者さんは、S状結腸がんが見つかったときには膀胱に浸潤(しんじゅん)しているステージIIIcの状態でした。膀胱に浸潤している大腸がんの場合、時には膀胱を全摘して人工膀胱の設置が必要となることもあります。しかし、人工膀胱は患者さんが精神的・肉体的ダメージを負いやすいことから、なんとか膀胱を残して手術ができないかどうかを検討しました。 泌尿器科と連携して膀胱を温存した手術が可能 そこで当院ではこちらの患者さんに対し、治療方針の決定から手術、術後の管理まで幅広く泌尿器科と連携して治療を行いました。膀胱鏡を用いた術前の検査で、膀胱を全摘しなくても部分切除すればがんが取り切れそうだということが分かったため、手術時は外科医が腹腔鏡を用いて手術を行う傍ら、泌尿器科には膀胱鏡で膀胱の状態を観察してもらいながら切除範囲を決めていきました。 8時間ほどかかる大きな手術となりましたが、術後は頻尿などの合併症もなく、元気に過ごされています。幸い、手術でしっかりがんを取りきることができたため、今後は再発予防として術後の化学療法を行っていく予定です。

    続きを読む