がいじどうそんしょう

外耳道損傷

最終更新日:
2017年04月25日
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2017/04/25
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概要

外耳道損傷とは、何らかの原因で外耳道が傷ついた状態です。外耳道は耳の穴の入口から鼓膜までの音の通り道で、成人では約3cmです。外耳道は耳の穴から入った音が、鼓膜に到達するまでに増幅させる、音の伝導に非常に重要な役割があります。

外耳道の構造は複雑であり、外側3分の1は軟骨で、内側3分の2は骨です。外側の軟骨の部分には毛が生えており、「耳アカ」を作る耳垢腺(じこうせん)があります。「耳アカ」が作られることで外耳道内に異物が侵入するのを防御する働きがあります。

外耳道損傷の多くは、耳アカを取るための耳かきによるものですが、外耳道に異物が入ったり、サイズの合っていない補聴器やイヤホンの装着などさまざまな原因があります。症状も数日で治るわずかな裂傷であることもあれば、鼓膜まで損傷を与えるようなケースまでさまざまです。

原因

外耳道内の損傷が原因ですが、外耳道損傷の一番の原因は耳かきによる裂傷です。

また、外耳道は異物が入りやすい場所であり、小児ではおもちゃの一部や小石などの細かい物体、成人では綿棒の先端や小さな昆虫類などが迷入してしまうことがあます。これらの異物を摘出するときに外耳道損傷の原因となることもあります。

さらに、交通事故などのひどい頭部外傷のときに、外耳道に損傷が加わることもありますが、このような場合には中耳や内耳にも同時に損傷が加わることがほとんどです。

症状

外耳道損傷による症状は、損傷の部位や程度によって大きく異なります。

損傷が軽度な場合

損傷による痛みや軽度の出血、腫れなどが生じますが通常は数日で治ることが多いです。しかし、出血部位にかさぶたができると耳の異物感やかゆみが生じて力を入れて耳かきをしてしまい、症状を悪化させることがあるので注意が必要です。

損傷が重度な場合

非常に強い痛みが生じ、血液の塊が耳に詰まって一時的に耳の聞こえが悪くなったり、自分の声が響いて聞こえたりすることもあります。

耳かきによる外傷は主に耳の外側3分の1の耳アカが産生される部位に生じますが、異物による損傷はさらに奥に生じることが多いです。また、昆虫などが迷入した場合は、外耳道内で昆虫が暴れるために細かい擦過傷ができやすいです。

小児に多いおもちゃなどの異物は外耳道の奥にはまり込むこともまれではなく、特に自分で症状を訴えられない乳幼児の場合には異物が放置されることもあり、外耳道だけでなく鼓膜を傷つけて、鼓膜に穴が生じることもあります。このような場合には、耳の痛みだけでなく難聴が生じます。さらに細菌感染を併発すると中耳や内耳にも障害が生じ、めまいや耳鳴りを生じることもあります。

外耳道損傷の合併症としては、損傷部分に細菌感染が生じて外耳道炎になり、耳の痛みのほかに耳だれを生じるのが特徴です。

検査・診断

最も重要な検査は耳鏡(じきょう)やペン型のライト付き耳内観察器を用いて外耳道の傷の状態を観察することです。また、この検査では鼓膜まで観察することが可能であり、鼓膜への損傷の有無も確認することができます。

損傷部分の腫れや(はいのう)がある場合には、細菌の培養検査を行って炎症の原因となっている菌を同定することもあります。

鼓膜に損傷があり、耳鳴りやめまいなどの症状がある場合には、聴覚検査や眼振検査、平衡感覚検査などで、中耳・内耳機能の評価を行います。また、レントゲンやCT、MRIなどの画像検査で骨折の有無など外耳道の状態を調べることもあります。

治療

外耳道損傷の多くは特に治療を必要とせず、損傷が回復するのを待ちます。しかし、細菌感染が起きている場合には抗菌薬入りの点耳薬やタンポン挿入が行われ、出血が止まらない場合には、止血効果のある血管収縮剤を浸したタンポン圧迫による圧迫が行われます。また、著しい痛みがあるときは対処療法として一般的な消炎鎮痛薬が処方されることもあります。

損傷が鼓膜にまで達し、聴力障害が生じている場合には、鼓膜を閉鎖する手術が行われますが、一般的には外耳道の傷が治ってからの治療となります。

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