症状
多発性筋炎の主な症状は、ものを持ち上げる、起き上がる,階段を昇るなどの日常生活動作が困難になり、筋肉に力が入りにくい症状がみられます。そのほかにも関節症状(関節痛)、呼吸器症状(咳・息切れ)、心臓の症状(動悸・脈の乱れ)、全身症状(全身の倦怠感・発熱・体重減少)などを伴うことがあります。どのような症状が現れるかは患者によって異なります。
筋肉の症状
筋肉が障害されることで、疲れやすい、筋力が低下して力が入りにくい、筋肉が痛いなどの症状が現れます。症状の発現は緩やかであることが多く、特に太ももや二の腕、首といった体幹に近い筋肉が障害されやすいといわれています。
初期症状としては、太ももの筋肉が障害された場合には座った状態から立ち上がりにくい、階段が昇りにくい、二の腕の場合は腕が挙げづらい、持ったものがいつもよりも重く感じる、首の場合は頭が枕から持ち上げにくいなどがあります。
人によっては喉の筋肉が障害されることもあり、その場合には食べ物を飲み込みにくくなったり、喋りにくくなったりするようになります。
関節の症状
手足の関節の痛みや腫れが見られることもあります。
呼吸器、心臓の症状
多発性筋炎では間質性肺炎の合併がよく見られます。間質性肺炎は普通の肺炎とは違い、細菌やウイルスによるものではなく、病気自体の免疫反応によって起こります。症状としては、動作時の息切れ、痰が少ない乾いた咳、息が吸いにくいといった呼吸困難が挙げられます。時に、急速に悪化して命に関わることもあるため早急な治療が必要です。また、心臓の筋肉が障害された場合には不整脈や心不全の症状として、脈の乱れ、動悸、呼吸困難が現れることがあります。
そのほかの症状
発熱、倦怠感や疲労感、食欲不振、体重減少などの全身症状や、レイノー症状(寒冷時に手足の指先が真っ白や紫色に変色する症状)が見られることもあります。
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