大腸がん
- 2024/02/08
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検査・診断
大腸がんが疑われる際には、次のような検査が行われます。
便潜血検査
便の中に血液が含まれているかを調べる検査です。
大腸がんでは便に血液が混ざることがあります。この検査で大腸がんを簡易的に診断することができます。
この検査は、検診などで広く行われていますが、痔など大腸がん以外の病気でも便に血液が混ざることがあります。また、早期の大腸がんでは陽性にならないことも多く、注意が必要です。
大腸内視鏡検査
大腸内視鏡検査とは、肛門から内視鏡を挿入し大腸を詳しく観察する検査です。
便潜血検査で陽性が認められるなど大腸がんが疑われる際に行われ、大腸がんの確定診断に必須の検査です。病変が発見されると内視鏡を用いて組織を採取し、病理検査が行われます。
ポリープなど小さな病変は、その場で切除して治療も簡単に行うことができます。ポリープの切除を行った場合には、治療の翌年に取り残しがないか確認した後、2~3年に1回のペースで内視鏡検査を受けることがすすめられます。
注腸X線検査
造影剤を肛門から大腸に注入して、大腸の形態を調べる検査です。
大腸の変形、狭窄、隆起、潰瘍などの病変の有無を評価することが可能です。ただし、この検査は造影剤によって描出される画像評価なので大腸がんの確定診断はできません。
注腸X線検査は、手術前に腸の形状やがんの広がりを見るために行うことがあります。また、狭窄が強く内視鏡が通りにくい場合は、狭窄部より口側を調べるためにこの検査が行われることもあります。
CT・MRI検査
大腸内の病変の広がり、リンパ節や他臓器への転移の有無を調べるためにCTやMRI検査が行われます。とくにMRIは、直腸がんの広がりや骨盤内リンパ節転移の状況を把握することに適しています。
腫瘍マーカー
大腸がんでは、“CEA”や“CA19-9”などの腫瘍マーカー(がんから産生される物質)が上昇することがあります。とくに再発診断に腫瘍マーカーの測定は重要です。
ただし、腫瘍マーカーは肝機能の異常や糖尿病などによっても高くなることがあるため注意が必要です。
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