ひよりみかんせん

日和見感染

最終更新日:
2018年08月22日
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2018/08/22
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概要

日和見感染とは、免疫力が低下した方が、健康な方では問題とならないような病原体に感染することにより発症する感染症のことを指します。日和見感染で問題になる病原体は、細菌、ウイルス、真菌など多岐に渡ります。発症すると、体の各種臓器において感染症状が出現します。治療では、病原体に対して効果が期待できる抗生物質や抗ウイルス薬、抗真菌薬を用います。

原因

日和見感染症は、免疫力が低下することにより発症します。HIVに感染して進行すると免疫力が著しく障害され、日和見感染を起こしてエイズになることがあります。

また、ステロイドや免疫抑制剤などの薬剤には免疫力を抑制する効果があります。これらの薬剤は膠原病や移植後を中心に長期間使用されることがありますが、この過程で日和見感染症を起こすことがあります。

その他、糖尿病や、白血病などの悪性疾患(がん)なども日和見感染を起こす原因となりえます。さらに、先天的に免疫機能が障害を受ける病気もあり、日和見感染を繰り返すことがあります。

日和見感染で問題になる病原体は、細菌、ウイルス、真菌など多岐に渡ります。具体的には、緑菌、ニューモシスチス・イロベチイ(Pneumocystis jirovecii)、カンジダ、アスペルギルス、Mycobacterium avium complex、サイトメガロウイルスなどを例に挙げることができます。

症状

日和見感染症を起こすと、体の各種臓器において感染症状が出現します。口腔内から食道にかけてカンジダが発生し、口の中に白い物質が付着したり食べ物を飲み込む際などに痛みを感じたりすることがあります。

肺炎を発症した場合には、咳や痰、息苦しさなどが出現します。消化器系に感染を起こした場合には、吐き気や嘔吐、下痢、腹痛などの症状がみられます。なかには、口腔内や陰部、皮膚に水ぶくれや潰瘍をきたす病原体もあります。

日和見感染症では、網膜や脳などが障害を受けることもあります。この場合、視野や視力に障害が生じたり、頭痛やけいれん、性格変容、意識状態の低下などの症状につながったりすることもあります。

さまざまな臓器に多様な症状をみることがある日和見感染ですが、根本的な免疫障害が改善されないと感染症を繰り返すことも特徴です。感染症をきたすたびに臓器障害が進行し、徐々に臓器の予備能が低下することもあります。

検査・診断

日和見感染では、病原体を特定するための検査が行われます。病原体が潜むと思われる検体(血液や痰、糞便、髄液など)を用いて、顕微鏡による観察や、培養検査、遺伝子検査などが行われます。

日和見感染では、免疫抑制状態であることを確認するための検査も行われます。たとえば、エイズであれば白血球のなかでもCD4陽性のT細胞と呼ばれる細胞数が低下しているため、血液検査でこの細胞数を確認します。

治療

日和見感染症は、病原体に対して効果が期待できる抗生物質や抗ウイルス薬、抗真菌薬を用いて治療します。

臓器障害が強い場合には、適宜対症療法も行われます。たとえば、呼吸障害が強い場合には酸素投与や挿管して人工呼吸管理などが行われます。

日和見感染症では、免疫不全状態に対して治療を行うことも大切です。エイズであれば、HIVに対する抗ウイルス薬を使用します。HIVが抑制されると一般に免疫が回復してきます。

また、基礎疾患にがんがある場合には、手術や化学療法、放射線療法などが行われます。一部の先天性の免疫不全症では、造血幹細胞移植をすることで正常な免疫機能に入れ替える治療を行うことがあります。

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