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流産
流産とは、妊娠22週未満で妊娠が終わってしまうことを指します。人工的に妊娠を中断(中絶手術)する流産を人工流産といい、それ以外を自然流産といいます。 自然流産は、経過によって以下のように分...
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流産りゅうざん

更新日時: 2017 年 04 月 25 日【更新履歴
更新履歴
2017 年 04 月 25 日
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概要

流産とは、妊娠22週未満で妊娠が終わってしまうことを指します。人工的に妊娠を中断(中絶手術)する流産を人工流産といい、それ以外を自然流産といいます。

自然流産は、経過によって以下のように分かれます。

  • 切迫流産:少量の出血があり、流産発生の恐れはあるが、妊娠が継続している状態。
  • 進行流産:腹痛と共に赤ちゃんが出てきてしまう、流産が進行している状態。
  • 稽留(けいりゅう)流産:赤ちゃんは子宮の中にいるが、心拍が確認できない状態。母体に自覚症状なし。

また、赤ちゃんを含む子宮内容がすべて排出された場合を完全流産、一部残っている場合を不全流産といいます。妊娠反応は陽性となったが、エコーで胎嚢(たいのう)など妊娠の兆候が確認されずに流産となったものを化学性流産といます。この場合、妊娠にはカウントしません。また、3回以上自然流産を繰り返すものを習慣流産と呼びます。

原因

流産の大半は妊娠初期と呼ばれる12週目までに発生する早期流産です。原因はほとんど特定できないといわれていますが 、妊娠初期の流産は染色体異常や遺伝子の病気など、赤ちゃん側の問題で生じるものが大半とされています。

また、流産が起こるケースは全妊娠の10~15%程度といわれており、この数字は年齢と共に上昇します。40%の女性が一生涯に流産を経験するといわれているため、決してまれなことではありません。しかし、流産を数回くり返す場合には、生まれつき子宮の形が変形している子宮形態異常や、内分泌や免疫機能など女性側の問題も考えられます。

流産を繰り返すときに考えられる赤ちゃんの病気

  • 染色体異常疾患(構造異常・数的異常)
  • 遺伝子異常(単一遺伝子疾患・多因子遺伝子疾患)

流産を繰り返すときに考えられる女性の病気

  • 抗リン脂質抗体症候群
  • 子宮奇形(子宮形成不全)
  • 甲状腺機能の異常
  • 黄体機能不全
  • 血液凝固系の異常

症状

お腹のハリや腹痛

子宮は筋肉でできていて、赤ちゃんの成長とともに少しずつ伸びていきます。何かのきっかけで子宮の筋肉が緊張してしまうと、お腹が張っていると感じたり生理痛のような腹痛を感じたりするようになります。この子宮筋の収縮は生理的(正常で病的ではない)なことが多く、それほど心配する必要はありません。

出血

妊娠中の出血は、実は5人に1人以上が経験している比較的発生頻度の高い病的症状です。出血する原因の大半は不明ですが、妊娠初期に出血経験がある方はその後の流産率が上昇するというデータもあります。ただ、初期に少量の出血がみられたとしても、そのうち90%以上のケースで自然に治り、正常な妊娠へ戻るといわれています。

検査・診断

視診

帯下(たいげ)(おりもの)の状態や出血の程度を確認します。

腟細菌培養検査

感染が疑われる場合には検査します。

超音波検査

子宮内胎嚢の有無、大きさ、胎児の心拍動の有無を確認します。1週間程度の間隔で、エコーで妊娠週数に伴う変化があるか(胎嚢が大きくなってくる、見えなかった胎児がみえてくるなど)、あるいは流産の所見があるか(発育が止まっている、胎児の心拍が消失するなど)を確認していきます。また、胞状奇胎(ほうじょうきたい)や子宮外妊娠(子宮内外同時妊娠を含む)がないことを確認します。

流産を3回繰り返したら検査を

人工流産(人工中絶)でない流産を2回することを反復流産、3回繰り返すことを習慣流産、流産や死産を繰り返してしまい赤ちゃんが産まれないことを不育症といいます。
産婦人科では習慣流産をおこした方には検査がすすめられます。また近年は妊娠年齢が上昇していることもあり、日本産科婦人科学会では反復流産、つまり連続2回の流産を経験された方に対しても不育症を疑う旨の見解を述べています。

治療

流産のタイプにより対応が異なります。

切迫流産

妊娠初期に腹痛や出血があると不安が大きいですが、この時期には効果的な治療方法はありません。

進行流産

進行流産はすでに流産が始まっており、治療により流産を回避することはできないため、原則経過観察となります。出血が増え、腹痛が強くなったと感じた後、胎児成分が排出されます。

稽留流産

すでに流産になっていますが、この状態が持続すると月経が再開せず、場合によっては存続絨毛症という病気に進行します。

治療は、待機的管理と手術療法があります。待機的管理とは、胎嚢が自然に排出されるのを待つ方法です。どのくらいの期間待機するかは本人の希望も含めて決定するため、担当医とよく相談する必要があります。一方、手術療法は器具を用いて胎嚢を排出する方法です。

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