検査・診断
特発性浮腫の診断には、浮腫が生じる他の病気を否定することが必要です。全身に浮腫をきたす病気には、特発性浮腫の他に心不全や腎不全、肝硬変、内分泌疾患、栄養障害、薬剤性などがあります。
診断には、これらの病気を一つ一つ否定していくための検査が行われます。
血液検査
心臓や腎臓、肝臓の状態やホルモン値、栄養状態などさまざまな項目を調べることができます。
画像検査
血液検査で異常所見があった場合には、それぞれの臓器を詳しく調べるための超音波検査、レントゲン検査、CT検査などが行われます。
体重記録
特発性浮腫は女性に多く、症状は間欠的に現れます。同じく女性に間欠的に生じる浮腫に、月経前に女性ホルモンが増加することで生じるものがあります。
この月経周期に関連する浮腫と区別するために、体重を記録し、月経と関連があるかを調べる検査も行われます。
水負荷試験
絶食した状態で排尿後に水を大量に飲み、その後の尿量を計測する検査です。正常な場合、飲んだ水の7割以上は尿として排出されますが、特発性浮腫を発症していると尿の量が少ないという特徴があります。
糖負荷試験、TRH負荷試験
糖尿病や甲状腺機能低下症では、間欠的に浮腫を生じることがあります。ですから、これらによる浮腫を否定するために、各負荷試験を行って、糖尿病や甲状腺機能低下症がないことを確認するための検査です。
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