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百日咳
百日咳とは、主に百日咳菌(Bordetella pertussis)、パラ百日咳菌(Bordetella parapertussis)とよばれる菌により引き起こされる、激しい咳を特徴とした感染症...
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百日咳ひゃくにちぜき

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更新日時: 2017 年 04 月 25 日【更新履歴
更新履歴
2017 年 04 月 25 日
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概要

百日咳とは、主に百日咳菌(Bordetella pertussis)、パラ百日咳菌(Bordetella parapertussis)とよばれる菌により引き起こされる、激しい咳を特徴とした感染症です。

原因

百日咳は、百日咳菌が咳や痰・唾液などにより飛沫感染することで発症します。鼻や喉、気管・気管支の粘膜を侵した百日咳菌は、気道の繊毛活動を低下させる毒素を作り出し、百日咳に特徴的な症状を引き起こしていると考えられています。

症状

百日咳はカタル期、痙咳(けいがい)期、回復期の3期に分類され、それぞれの段階で症状が異なります。

カタル期

百日咳菌に感染してから10日ほどの潜伏期間をおいて、症状が現れはじめます。典型的な初発症状は、鼻水や軽い咳程度の風邪症状です。カタル期は1〜2週間程度持続します。

痙咳期

1〜2週間のカタル期の後、痙咳期には百日咳に特徴的な咳発作が起こるようになります。短い咳が連続的に起こり、続いて息を吸う際にヒューという笛のような音の出る発作が繰り返されます。

呼吸時に気管への刺激があったときはもちろん、これといったきっかけがなくとも発作が起きるようになります。激しい咳のために体力を消耗しやすく、咳込んで吐いたり、顔に赤みやむくみが出たりすることもあります。激しい咳発作に伴い、睡眠や食事が困難になることもあります。また咳の影響から、舌を傷つけてしまうこともあります。

回復期

1か月前後の経過で咳発作は治まっていきますが、気道に生じた粘膜損傷が完全に回復するまでは、何かしらの刺激で咳が引き起こされます。そのため、完全に発作がなくなるまでに数か月かかることもあります。

以上が典型的な百日咳の経過ですが、新生児・乳児と一部の成人ではこうした経過をとらないことも多くみられます。また新生児から生後3か月までの乳児の場合、百日咳に特徴的な咳はみられないことが多く、無呼吸やチアノーゼをきたすこともあります。最悪の場合、痙攣(けいれん)や脳症などを起こして死に至ることもあるので注意が必要です。

検査・診断

百日咳の検査では、血液や唾液などを採取し、百日咳菌の毒素に対する抗体があるかどうかを調べることがあります。しかし、診断を確定するためには、鼻咽頭から百日咳菌を分離して特定する検査をする必要があります。ただし、百日咳が疑われる時期(特に痙咳期)には、すでに体内の百日咳菌は減少し始めていることがあります。さらに、この時期には菌を死滅させる抗生物質を使っていることが多いため、特定が難しいのが実際です。

また、研究室レベルでは菌の染色体DNA 解析や、PCR 法などによる病原体遺伝子の検出を試みることもあります。

治療

治療には、主にマクロライド系の抗生物質が使用されます。抗生物質は治療早期に投与したほうが、治療効果がより高いことが知られています。カタル期の投与が有効とされていますが、この時期に百日咳の可能性を疑い、実際に薬が投与されることは少ないようです。

なお百日咳では、そのほかの細菌感染症を合併することもあるため、それらの治療目的に抗生物質を使用することもあります。

予防

百日咳はワクチンによる予防が効果的とされており、健康障害を起こしやすい乳幼児を中心に、世界中で予防接種が行われています。しかし、百日咳のワクチンは10年前後で効果が低下するため、定期的な追加接種を推奨している国もあります。

特に乳児が百日咳を発症した場合のリスクが高いことから、妊婦や保育士など乳児と接する機会が多い人が予防接種を行うことは重要です。ただし、百日咳菌の予防接種を受けていても、パラ百日咳菌を完全に予防することはできません。

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