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精巣損傷
陰嚢は体表にあるため外力を受けやすい状態にあります。陰嚢損傷は切傷、裂傷、挫傷、剥離などによるものがあり、精巣に限局していえば挫傷が頻度として最も多いといわれています。このうち精巣損傷は外的要因...
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精巣

精巣損傷せいそうそんしょう

更新日時: 2017 年 04 月 25 日【更新履歴
更新履歴
2017 年 04 月 25 日
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概要

陰嚢は体表にあるため外力を受けやすい状態にあります。陰嚢損傷は切傷、裂傷、挫傷、剥離などによるものがあり、精巣に限局していえば挫傷が頻度として最も多いといわれています。このうち精巣損傷は外的要因による精巣の損傷を指し、精巣挫傷、精巣破裂、精巣脱出症に分類されます。

精巣は球状で可動性があり、白膜という強靭な膜に包まれています。そのため破裂することはまれであり、精巣挫傷にとどまる場合が多いです。白膜が損傷すると精巣破裂と呼ばれます。

精巣破裂に至るには強い外力が必要です。精巣脱出症は、精巣が陰嚢外へとび出る状態を指します。皮下組織へ脱出したものを表在性脱出、鼠経管という腹腔への交通路や腹腔内へ脱出したものを内在性脱出、開放性の損傷で皮膚の外へ脱出したものを陰嚢外精巣露出といいます。
 

原因

精巣損傷は、スポーツ、交通事故、喧嘩など暴行によるものが大半です。ほとんどは鈍的外傷で、スポーツではコンタクトスポーツで頻度が高く、交通事故に関してはバイクや自転車運転中の事故が多いとされます。鋭的外傷では銃弾やナイフ、鋭利な物への落下、動物咬傷が挙げられますが、いずれも頻度は高くありません。

症状

激しい疼痛をきたします。挫傷では陰嚢皮下出血や血種を認めることがあり、精巣破裂にまで至ると悪心・嘔吐やショック(血圧低下や頻脈など)症状を認めることがあります。

検査・診断

問診と身体所見から精巣損傷は判断できますが、破裂の有無が重要になります。

また、腫脹や疼痛が強い場合は十分な診察ができないため、画像検査が有用となります。超音波検査は実施しやすい検査ですが、情報が不十分な場合や破裂の有無に関してはCTやMRIがより有用となります。精巣損傷と間違えられやすい病気に、外傷性陰嚢水腫や精巣捻転症、精巣腫瘍、精巣上体炎などがあります。
 

治療

軽度の精巣損傷は、安静や冷庵法(れいあんほう)で保存的に改善することが多いです。大きな血種が存在すると精巣内圧が高くなるため、手術で除去する必要があります。精巣破裂を起こしている場合は手術断裂した白膜を縫合します。修復不可能な場合には精巣を摘除することもあります。また、精巣脱出症の治療でも手術が必要になります。

時間が経つほど精巣を取り除く可能性も増すことから、精巣破裂が疑われる場合には早期に手術に踏み切ることが重要とされています。