埼玉県立がんセンター 脳神経外科 科長兼部長

日本脳神経外科学会 脳神経外科専門医 日本がん治療認定医機構 がん治療認定医

楮本 清史 かずもと きよし 先生

公開日
2020/05/18

オーダーメイド治療・技術を駆使した低侵襲治療・チーム医療を信条として

患者様のご希望を最優先することをモットーに、持てる技術を駆使し、患者様に合わせた治療を提案している。
対象疾患は、脳から発生する良性・悪性腫瘍、がんの脳転移、がんに併発する脳血管障害、神経外傷、てんかん、抗がん剤の神経合併症など多岐にわたる。

また、治療後の患者様の生活の質(Quality of Life:QOL)に寄与するために、薬剤師、看護師など、さまざまな専門職を交えたチーム医療を実践している。
加えて、各科と連携し、脳転移の早期発見・治療に取り組んでおり、将来生じうる症状を予測することでQOLの低下を未然に防ぐように努めている。

基本情報

診療科・主な得意領域

  • 脳神経外科
  • 楮本先生の膠芽腫の専門領域
    • 手術療法 ※1
    • ※1 *術前検査にて三次元画像を作成し手術後の神経症状の悪化を予防。また、薬剤を用いて神経症状の軽減化に寄与している。 *術中はリアルタイムに三次元表示を確認しながら手術を行う。 *術後は自施設内で腫瘍組織の遺伝子検査を行い、抗がん剤の効果予測に基づいた化学療法と放射線治療を行う。
  • 楮本先生の転移性脳腫瘍の専門領域

    *患者様に合わせて治療法を選択し、QOLの改善を重要視した治療を行う。
    *原発巣治療科と連携し、脳転移の早期発見・早期治療を実施。

    • 放射線治療
    • 化学療法
    • 手術療法

資格・学会・役職

日本脳神経外科学会 脳神経外科専門医
日本がん治療認定医機構 がん治療認定医
  • 埼玉県立がんセンター 脳神経外科 科長兼部長

所属病院

埼玉県立がんセンター

  • 内科 血液内科 精神科 脳神経外科 消化器外科 胸部外科 整形外科 形成外科 皮膚科 泌尿器科 婦人科 歯科口腔外科 麻酔科 乳腺外科 呼吸器内科 緩和ケア内科 消化器内科 内視鏡内科 放射線診断科 放射線治療科 頭頸部外科 病理診断科
  • 埼玉県北足立郡伊奈町小室780
  • ニューシャトル 丸山 徒歩15分 ニューシャトル 丸山 徒歩15分
  • 048-722-1111
公式ウェブサイト
埼玉県立がんセンター

Q&A

Q
外来初診の予約方法は?
紹介状や画像データが事前に把握できていれば診察がよりスムーズに運びますが、なくても結構です。また、診断がついていない場合のほうが一般的でありまして、診察には差し支えありません。
Q
埼玉県立がんセンターで受診可能な医療技術にはどのようなものがありますか?
開頭術の前にMRI検査で、神経線維の位置と病巣を三次元表示することが可能となりました。手術中は前述のナビゲーションにより、腫瘍摘出後に運動まひなどの発生を避けることができるようになりました。
放射線治療が必要な場合は、放射線治療科と連携して、隣接する正常脳組織へ放射線量を最小限に抑えることが可能なIMRT (強度変調放射線治療) などを用いて、患者さんの状況に応じた治療を提供します。
Q
脳腫瘍摘出術の年間件数はどのくらいでしょうか?
2019年4月~2020年3月における合計件数は、原発性脳腫瘍18件、転移性脳腫瘍26件です。

来歴等

略歴

1983年 群馬大学医学部 卒業
1984年 桐生厚生総合病院 脳神経外科 医員
1985年 国立高崎病院 脳神経外科 医員
1986年 埼玉県立がんセンター 医員
1987年 群馬大学医学部付属病院 脳神経外科 助手
1989年 国立高崎病院 脳神経外科 医長
1991年 群馬大学 医学博士取得
1991年 埼玉県立がんセンター 脳神経外科 医長
2000年 埼玉県立大学 看護学科 非常勤講師
2007年 埼玉県立がんセンター 脳神経外科 科長兼部長
2008年 埼玉県脳神経外科医会 副会長
2012年 埼玉県脳神経外科医会 会長
2012年 埼玉県教職員 健康審査会 委員

論文

  • Enhanced expression of the sis and c-myc oncogenes in human meningiomas. J Neurosurgery 72: 786-791, 1990

  • Primary Intracranial Leiomyoma: Report of a case. Brain Tumor Pathology 9: 87-90, 1992

  • Multiple Brain Metastases from Adenoid Cystic Carcinoma of the Parotid Gland. Case Report and Review of the Literature. Surg Neurol 50: 475-9,1998

  • 神経線維腫症徴候を欠く円蓋部富血管性髄膜腫の母娘例.脳神経外科 21:941-946,1993

  • 転移性脳腫瘍の摘出術後成績---特に肺がん脳転移摘出術における予後因子について. 埼玉県医学会雑誌48:71-78,2013

  • Posterior Reversible Encephalopathy Syndrome (PRES)の2症例.埼玉県医学会雑誌 49:447-454,2015

  • 長期生存した転移性脳腫瘍摘出術症例の検討. 埼玉県医学会雑誌51:181-186,2016

  • 当院における悪性神経膠腫の治療成績. 埼玉県医学会雑誌 52:83-88,2017

  • 転移性脳腫瘍に対するガンマナイフ治療の成績. 埼玉県医学会雑誌 53:193-199,2018

  • 消化器癌による転移性脳腫瘍の摘出術後成績. 埼玉県医学会雑誌 54:71-77,2019

  • MRI所見にもとづく転移性脊椎腫瘍の診断と治療方針. CT研究 14: 335-346,1992

  • 転移性脳腫瘍に対するマイクロリーフコリメータを用いた直線加速器による定位放射線治療の臨床経過と画像評価についての検討. 日本放射線腫瘍学会誌、20:7-20、2008

著書

  • 【分担執筆】本邦臨床統計集(1)悪性新生物 脳腫瘍.日本臨床59巻、増刊号7、257-266,2001年

その他

  • 【受賞】2014年 埼玉県医師会 医学奨励賞

  • 【テレビ出演】2016年 テレビ埼玉 がんQ&A 脳腫瘍

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