肺がん

左肺を切除後、右肺にもがんが発生した70歳代男性の肺がん

最終更新日
2021年06月28日

NTT東日本関東病院で呼吸器センター長と呼吸器外科部長を兼任する松本 順まつもと じゅん先生に、肺がんの症例についてお話を伺いました。

左肺を切除後、右肺にもがんが発生した70歳代男性の肺がん

この患者さんはもともと肺がんで左の下葉を切除していたものの、手術後に右の上葉にもがんが発生し、手術を検討することになりました。もともと左の肺が半分しか残っていないため、右の肺をさらに切除することは呼吸機能の観点から見ても難しいと思いましたが、どうにか切除できないだろうかと頭を抱えました。

ロボット手術中の風景

ロボット支援下手術の様子

こちらの治療では麻酔科*の先生と密に連携を取り、手術用ロボットを活用して切除すべき右の肺の上葉を膨らませながら手術を行いました。ロボット支援下手術では肺を膨らませたり、しぼめたりしながら治療ができるため、結果としてうまく上葉だけを切除することができました。治療をしたことによってがんが十分に取り切れたほか、呼吸機能も温存することができました。

*日本麻酔科学会麻酔科標榜医:小松 孝美

NTT東日本関東病院

〒141-8625 東京都品川区東五反田5丁目9-22 GoogleMapで見る


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