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2型糖尿病とは?
国内で糖尿病の9割以上を占める2型糖尿病。その症状、原因、診断、治療法など基本的なことを、糖尿病に詳しい杉山徹先生に訊きました。2型糖尿病とは糖尿病とは、ブドウ糖を血液中から細胞の中に取り込む(...
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2型糖尿病とは?

公開日 2015 年 03 月 15 日 | 更新日 2017 年 05 月 07 日

2型糖尿病とは?
杉山 徹 先生

武蔵野赤十字病院内分泌代謝科部長

杉山 徹 先生

菅野 一男 先生

医療法人社団桜一会かんの内科院長

菅野 一男 [監修]

貴田岡 正史 先生

イムス三芳総合病院 内分泌内分泌(甲状腺)・代謝(糖尿病)センター長

貴田岡 正史 [監修]

国内で糖尿病の9割以上を占める2型糖尿病。その症状、原因、診断、治療法など基本的なことを、糖尿病に詳しい杉山徹先生に訊きました。

2型糖尿病とは

糖尿病とは、ブドウ糖を血液中から細胞の中に取り込む(血糖を下げてくれる)インスリンというホルモンの働きが不足したり、インスリンが不足することにより、血液中のブドウ糖(血糖)が増えすぎてしまい、血糖値が高くなってしまう病気です。

2型糖尿病では、インスリンが分泌されても、

・インスリンの量が不十分であること

・インスリン効き目が悪くなっていること(インスリン抵抗性)

によって、血糖値が高くなります。1型糖尿病との違いとしては、2型糖尿病ではインスリンの分泌がある程度は保たれているということがあげられます。

2型糖尿病は、国内の糖尿病患者さんの90%以上を占めています。

2型糖尿病の原因

2型糖尿病は、遺伝的な要因に加えて、普段の食生活や運動習慣などの生活習慣の乱れが原因で発症します。

2型糖尿病の症状

糖尿病は基本的に無症状のことが大部分です。ただ、血糖が非常に高くなると次のような症状が見られるようになります。

  • のどが異常に渇くようになり、異常に水を飲みたくなる
  • 尿の回数が多くなる
  • 食欲が増える
  • 疲れやすい
  • 体重が減ってくる

などの症状がみられます。

高血糖を放置すると、合併症が出現し、次のような症状が見られるようになります。

  • 視力の低下(糖尿病網膜症)
  • 足のしびれ(糖尿病神経障害)
  • 尿の泡立ち(糖尿病腎症)
  • 手足のむくみ
  • 傷の治りが遅い
  • 吹き出物が出やすい
  • 性欲減退・勃起不全

2型糖尿病の検査

糖尿病をスクリーニングするため血液検査には以下の3つがあります。特に、血糖値とHbAc1の2つの値が重要視されます。

1. 血糖値

血糖値は「空腹時血糖」と「随時血糖」に分けられます。空腹時血糖126 mg/ml以上、随時血糖200 mg/ml以上が糖尿病と診断される条件の1つです。正常値は空腹時血糖110 mg/ml未満かつ食後(糖負荷後)2時間140 mg/dl未満です。

2. HbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)

過去1-2ヶ月の血糖の平均を表すものです。6.2 %以下が正常値です。

3. 75gOGTT(経口ブドウ糖負荷試験)

75gのブドウ糖もしくはそれに相当する負荷をかけてから、その後の血糖値と血中インスリンの推移をみる検査です。

2型糖尿病の診断

2型糖尿病診断フローチャート

2型糖尿病診断フローチャート

上の表は日本糖尿病学会が出している診断ガイドラインです。「糖尿病」として診断されるのは、以下のような場合です。

  1. 空腹時血糖値 126 mg/dl以上
  2. 75 gOGTT(75g経口ブドウ糖負荷試験)で2時間値200 mg/dl以上
  3. 随時血糖値(食事をしていても構わない) 200 mg/dl以上
  4. HbA1c(過去1-2か月の血糖値の平均をあらわす)6.5 %以上
  • 1~3のいずれかと、4が確認されたとき
  • 1~3のいずれかと、「のどの渇き、水をよく飲む、尿がよくでる、体重減少」などの糖尿病の典型的な症状が出たとき
  • 1~3のいずれかと、「糖尿病による眼(網膜)の合併症」があるとき
  • 1~4のいずれかに、別々の日に行った検査で両日ともにあてはまるとき

2型糖尿病の治療

2型糖尿病の治療の基本は食事療法と運動療法です。しかし、これで改善が不十分な場合は薬物療法が行われます。薬物療法には経口薬療法と注射薬療法があります。

2型糖尿病の予防

2型糖尿病の予防は日常的に運動をすることや食物を過剰摂取しないことなどが大切になってきます。

さいごに-定期健診を受けましょう

糖尿病であることを気付かずに放置していると、高い血糖が全身の血管に徐々にダメージを与え、結果として脳梗塞や心筋梗塞など様々な病気の危険性を高めることにつながります。

糖尿病の治療効果

糖尿病の治療効果

最近は健診の普及によって、症状が出ていないような早期の段階で気づき、受診する方も多いようです。また糖尿病では「遺産効果」と言って、症状が出ていない段階でも、なるべく早く治療を開始することで、より合併症を予防できるという研究結果がでています。

予防のためにも、早期に治療を開始するためにも、健康診断や定期健診をしっかりと受診することが大切です。

内分泌代謝内科・糖尿病・高血圧それぞれの専門医資格を持つ。糖尿病・内分泌・代謝疾患による血管障害についての基礎・臨床研究の経験を活かし、東京多摩地区の基幹病院にて患者の健康とQOL(生活の質)の両方を高める医療を目指している。若手医師やコメディカルスタッフの指導も担っている。

2008年4月1日に、三鷹駅南口に、糖尿病・内分泌疾患・内科専門の「かんの内科」を開設。東京医科歯科大学、武蔵野赤十字病院、糖尿病学会、内分泌学会などでの診療・活動を通じて培った経験を、糖尿病・高血圧症・高脂血症・甲状腺疾患・動脈硬化症(脳梗塞、狭心症・心筋梗塞、足壊疽)などで苦しんでいる患者さんの診療に役立てており、メタボリックシンドロームなどで明らかな症状のない方の動脈硬化を進ませないようにするためのアプローチにも重点をおいている。食事療法、運動療法を駆使し、必要に応じて最適な薬の選択を行い、元気に長く豊かな人生を楽しむためのサポートをするために経験豊富な専門医、専門看護師、管理栄養士、運動トレーナー、フットケア専門家が一体となっている。
内分泌専門医として、甲状腺疾患、下垂体・副腎疾患(原発性アルドステロン症、クッシング症候群、先端巨大症、プロラクチノーマ、尿崩症など)の診断・治療を行う。

北多摩地域の中核病院である公立昭和病院の内分泌・代謝内科部長として地域に根差した糖尿病治療を実践。加えて、NPO法人西東京臨床糖尿病研究会理事長として、糖尿病治療情報の共有および治療標準化を目指して、専門医、開業医間のネットワークを構築、専門的知識を持つ人材の育成等の活動を行っている。

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